合気観照塾東雲道場

円空仏について

世話役です。

今年の夏に下呂温泉に家族で旅行した際に、思いがけず円空仏に出会うことが出来ました。

下呂温泉にある合掌村という有料のテーマパークのなかに、円空館という施設があり、十体以上の円空仏が観覧出来ました。

殊に私が釘付けになったのは、小さな稲荷大権現です。

本当に小さな、30センチほども高さが無いと思われる狐の仏像ですが、その目に宿る神気は、紛れもなく人智を越えており、人とも獣とも違う、見ているこちらを、嘲(あざけ)り、慈(いつく)しみ、いとおしみ、悲しむように見つめ、様々な記憶と感情を、深い臓腑から呼び起こさせるような思いにさせるものでした。

そして、全体に刻まれるノミ跡は、切り立った神山霊谷の岩肌を思わせるもので、見ている私の物質的な質量を奪い去り、その魂の比質に従ってこちらを包み込む雄大さがありました。

円空は江戸幕府が開かれた頃の仏師で、32歳より仏を彫りはじめ、62歳で12万体の仏像を彫り入定したと言われています。
木曽川の氾濫で母を亡くし、大般若経の法華経に出会って女人の救いを知り、仏を彫りはじめたと言われています。

私が円空を知ったのは日曜美術館という教育テレビの番組で、近代になって円空仏が多数存在することが確認され調査がはじまり世に知られるようになったということです。

出演していたお爺さんは、お寺の円空仏について、
子供の頃はみんなで仏様を厨子から出して人形がわりに遊んだり、川に持って入って一緒に泳いだものです。
と語っておられたのを見て、
仏とは「人の思い」で作られていくものなのかも知れないと感じ入りました。

そして円空仏を一目見たいという願いがこの夏に叶ったのです。
私が見た円空仏もそれぞれでたくさんの「人の思い」が込められて来たと思います。
それにより物質的な鑑賞を凌駕するのが円空仏だと感じました。
出来たての円空仏には恐らく、その魅力は無かったと思います。

「人の思い」が仏を作ることと、「人の思い」の大切さが身に染みました。


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by shinonomeaiki | 2015-10-17 00:24 | 意義 | Comments(0)

東雲道場は、合気修得を志す人の稽古場であり、このブログは、その人達のために稽古内容を記録化する目的で開設しました。
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