YS さんからの第三十三回研究会メモ2
合気観照塾東雲道場
世話役 様
内容:K先生から「文章で見る技の真贋」の指導を受けた。
(第三十三回研究会)
期日:2016年8月11日(木)13時~
<西江水について、1冊の本を教材として比較研究>
@この本では、
"西江水は、腹に力が満ちれば、心が静かになって、、、一つなり、
、、というところにしか、今のところ 私には理解できず、真には私には
分らなくても、、と信じ、これが、、、、"
と書いている。
@結局のところ、西江水が とか というのを 一切無視している。
@西江水というのは、意念というか、そういう概念、そういうものとしてこの人
は捉えている。 同時に 身体を全部繋げて使うと書いている。
@ということは、西江水をちゃんと例示していない。
@私のブログに書いてある「新陰流でいうところの西江水について」では、
法演禅師語録から
「一口吸盡西江水 洛陽牡丹新吐蘂」
(西江の水を一口に吸盡すれば、洛陽の牡丹 新に蘂を吐く)
@同じく、柳生宗 ・兵法答書集から
1. しまる心持ちの事
「西江水を 引く息にて、細めたる心持ち良し。詰めて 攻め立てては
硬くいつく心あり。細めて 攻め立てる心持ち良し」
2. 西江水のこと
「下へつむる悪し、上へつむる悪し、中へつめたる良し」
@いわゆる 蹲踞の姿勢
「いづくにも西江水ある心持ち もっぱらなり、指の数々、爪先、毛の先
までも、それになること 肝要なり。しかしながら、みな もとをよく
用いうれば それになるなり。 只、それに なさんと思えば、みな
もとが抜けるなり」
@自然になるのがよい。それをそうしよう!と思ったら、、、
みな そう 書いてある。
「心の置き所を定めて、心を一度一度に そのところへ返して、その置き
所より十方へ配るべし。この心の置き所。これを西江水と秘し、或いは
神妙剣とも秘したるなり」
@それが「一口吸盡西江水 洛陽牡丹新吐蘂」なのです。
「心の持ちどころというのは、腹、背中、西江水と三つなり。腹を張るにてはなく、腹を押し落とす心持ちなれば、背中の中筋に 力渡るなり。
@要するに、腹はきっちり落として、肩筋の、、全身に力が渡って
「その二つに 凝り固まらぬように、総身へ 心のたんぶと渡って、力みも無く、抜けたところも無いを、西江水というなり」
@というふうに資料には色々なことが書いてあるのに、この人は全く読んでいない。
@直新影流極意では、西江水をシャコスイと読んでいる。
@西江の水を呑んだ度量でもって、相手をのんでかかる器量が大事という意味らしい。
@私(K先生)は、新吐蘂(新に蘂を吐く)のほうに興味がある。
@つまり、会陰・命門・丹田・鳩尾のバランスが大事だと感じている。
<前田英樹著の「宮本武蔵 五輪書の哲学」を教材として研究>
▼ 「吊り腰」の教え
@空から降りた縄を 腰帯の背骨の辺りに付けて それで身体全体が吊上げ
られているような心持ちで立つ。
@両膝は やや曲り、身体の重心は 足ではなく、下腹の真下に落ちるように
する。
@上体を常に真っ直ぐに起こして、両足は ふわりと着地させ、体重の移動と
無関係に自在に動かせるようにしておく。
@これは、新陰流で言う「吊り腰」の教えだが、一刀の両手保持は、この足法を
基礎としないと かえって不自由なものになる。
※ だから、何故 両手操法を使っているかというのが、至極の振り
▼ 至極の振り
@太刀から 生きた重さを引き出す振りは、指二つで柄を握る手の内から
生れる。
@その手の内は、下筋から胴体、腹に繋がる腕の振りから生れる。
@その振りは、足の親指を浮かせた「吊り腰」から生れる。
@一刀の両手保持が優れているのは、こうした振りで、敵の身の移動軸を
切り崩すことが できる時だけである。
@これを破るために、武蔵は二刀の両手保持にした。只、二刀の振りには、
至極の身なりが要求される。
▼ 「兵法の身なり」
@うなじと、膝から足先までに力をいれる。この力の意味が難しい。
@うなじは 力むのではなくて、独特の立て方をするのである。頭や胴体が
左右に ぶれない様にする うなじの立て方がある。
@膝から足先までに力をいれるのも これと同じである。
▼無形の位
@床に爪をたてると、ここが締まります。横、ここを ここに。
@首を伸ばして、そのまま相手の膝位を見下ろす。
@肩の力を抜いて、肘を少し曲げて、、 そのままで
@それで 少し起こしてみたり、肩の力が無いか、肘から 首の廻り、特に
背筋から、
@これが決まった形で、そのままで 股関節から
@少し肘を曲げて、もとへ戻して、今度は左手・右手で
@肘を戻し、首がいいところへいって緩めると、上半身が決まった状態で
無形の位になる。
--- 座学 終了 ---
今日は、先ず、ここからやっていきます。
できるだけ 重い木刀を介して、順番に木刀を廻して 立って無形になるまで
を色々な重さで感じてください。
<感想>
昨年7月12日の第20回研究会で学んだ西江水の内容に、今回(第33回)で
受けた指導を加える事で、「西江水」に少し近づけたような心持ちになり
ました。有り難うございます。
世話役 様
内容:K先生から「文章で見る技の真贋」の指導を受けた。
(第三十三回研究会)
期日:2016年8月11日(木)13時~
<西江水について、1冊の本を教材として比較研究>
@この本では、
"西江水は、腹に力が満ちれば、心が静かになって、、、一つなり、
、、というところにしか、今のところ 私には理解できず、真には私には
分らなくても、、と信じ、これが、、、、"
と書いている。
@結局のところ、西江水が とか というのを 一切無視している。
@西江水というのは、意念というか、そういう概念、そういうものとしてこの人
は捉えている。 同時に 身体を全部繋げて使うと書いている。
@ということは、西江水をちゃんと例示していない。
@私のブログに書いてある「新陰流でいうところの西江水について」では、
法演禅師語録から
「一口吸盡西江水 洛陽牡丹新吐蘂」
(西江の水を一口に吸盡すれば、洛陽の牡丹 新に蘂を吐く)
@同じく、柳生宗 ・兵法答書集から
1. しまる心持ちの事
「西江水を 引く息にて、細めたる心持ち良し。詰めて 攻め立てては
硬くいつく心あり。細めて 攻め立てる心持ち良し」
2. 西江水のこと
「下へつむる悪し、上へつむる悪し、中へつめたる良し」
@いわゆる 蹲踞の姿勢
「いづくにも西江水ある心持ち もっぱらなり、指の数々、爪先、毛の先
までも、それになること 肝要なり。しかしながら、みな もとをよく
用いうれば それになるなり。 只、それに なさんと思えば、みな
もとが抜けるなり」
@自然になるのがよい。それをそうしよう!と思ったら、、、
みな そう 書いてある。
「心の置き所を定めて、心を一度一度に そのところへ返して、その置き
所より十方へ配るべし。この心の置き所。これを西江水と秘し、或いは
神妙剣とも秘したるなり」
@それが「一口吸盡西江水 洛陽牡丹新吐蘂」なのです。
「心の持ちどころというのは、腹、背中、西江水と三つなり。腹を張るにてはなく、腹を押し落とす心持ちなれば、背中の中筋に 力渡るなり。
@要するに、腹はきっちり落として、肩筋の、、全身に力が渡って
「その二つに 凝り固まらぬように、総身へ 心のたんぶと渡って、力みも無く、抜けたところも無いを、西江水というなり」
@というふうに資料には色々なことが書いてあるのに、この人は全く読んでいない。
@直新影流極意では、西江水をシャコスイと読んでいる。
@西江の水を呑んだ度量でもって、相手をのんでかかる器量が大事という意味らしい。
@私(K先生)は、新吐蘂(新に蘂を吐く)のほうに興味がある。
@つまり、会陰・命門・丹田・鳩尾のバランスが大事だと感じている。
<前田英樹著の「宮本武蔵 五輪書の哲学」を教材として研究>
▼ 「吊り腰」の教え
@空から降りた縄を 腰帯の背骨の辺りに付けて それで身体全体が吊上げ
られているような心持ちで立つ。
@両膝は やや曲り、身体の重心は 足ではなく、下腹の真下に落ちるように
する。
@上体を常に真っ直ぐに起こして、両足は ふわりと着地させ、体重の移動と
無関係に自在に動かせるようにしておく。
@これは、新陰流で言う「吊り腰」の教えだが、一刀の両手保持は、この足法を
基礎としないと かえって不自由なものになる。
※ だから、何故 両手操法を使っているかというのが、至極の振り
▼ 至極の振り
@太刀から 生きた重さを引き出す振りは、指二つで柄を握る手の内から
生れる。
@その手の内は、下筋から胴体、腹に繋がる腕の振りから生れる。
@その振りは、足の親指を浮かせた「吊り腰」から生れる。
@一刀の両手保持が優れているのは、こうした振りで、敵の身の移動軸を
切り崩すことが できる時だけである。
@これを破るために、武蔵は二刀の両手保持にした。只、二刀の振りには、
至極の身なりが要求される。
▼ 「兵法の身なり」
@うなじと、膝から足先までに力をいれる。この力の意味が難しい。
@うなじは 力むのではなくて、独特の立て方をするのである。頭や胴体が
左右に ぶれない様にする うなじの立て方がある。
@膝から足先までに力をいれるのも これと同じである。
▼無形の位
@床に爪をたてると、ここが締まります。横、ここを ここに。
@首を伸ばして、そのまま相手の膝位を見下ろす。
@肩の力を抜いて、肘を少し曲げて、、 そのままで
@それで 少し起こしてみたり、肩の力が無いか、肘から 首の廻り、特に
背筋から、
@これが決まった形で、そのままで 股関節から
@少し肘を曲げて、もとへ戻して、今度は左手・右手で
@肘を戻し、首がいいところへいって緩めると、上半身が決まった状態で
無形の位になる。
--- 座学 終了 ---
今日は、先ず、ここからやっていきます。
できるだけ 重い木刀を介して、順番に木刀を廻して 立って無形になるまで
を色々な重さで感じてください。
<感想>
昨年7月12日の第20回研究会で学んだ西江水の内容に、今回(第33回)で
受けた指導を加える事で、「西江水」に少し近づけたような心持ちになり
ました。有り難うございます。
(滋賀より参加の初心者)
by shinonomeaiki
| 2016-08-16 19:21
| YS さんの稽古メモ
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