YSさんからの第四十四回研究会稽古メモ その2
合気観照塾東雲道場
世話役 様
内容:K先生から「剣中体・体中剣」の指導を受けた。
(第四十四回研究会)
期日:2017年7月09日(日)13時~
<指導1:陰と影について>
@だから、この日陰の陰というのは、ある一定の陰になっている動き。
@だから、相手に合わせて動く。
@だから、影が先に動くことは無いわけです。
@相手に合わせて動くという転(マロバシ)的な影の部分も含まれている
はずです。
@それを もっと大きな影にしたのは、只のカゲじゃない、という事を
示している。
@そういうところが 一つの文字で表しているのではないか。
@だから、カゲが間違いではなく、そういう風にあるのではないか
という。
@だから、もとが インの陰流。陰の陰流を語って新陰流を作っている
のです。
@だから あのカゲ(影)を使うということは この時には無いわけ
です。
@あのカゲ(影)を使っているのは、直心影流。
Q:新ではなくて 心ですね?
A:新しい陰流ではないのです。
@その辺がね。だから、結局は 他の流派のをまとめて作ったのが、
九箇と言われている。
<指導2:天狗抄について>
@もとは 型の名前が「天狗の名前」だった。
@天狗に羽が生えて、それが伝書集に載っている。
@天狗が戦っている。これが 元々の天狗抄の名前の由来である。
@「ホーイン房」。
結局は「猿廻」と一緒です。相手がきたのにつれて 勝ったり
するのです。けれども、そういう これカゲですよね。相手の
くるのを真似して、あとから いって勝つ。そういう意味が
含まれている。
@2番目が「風眼房(フーガンボー)」。
@「ガラン房」というのは 二刀なのです。相手が二刀なのです。
私(先生)が習ったのは 普通に二刀打ちでした。
@「コンピラ房」というのは、二人相手ですから、その説明が
抜刀術のコノテカシワと同じ。こっちで勝って、相手は猿廻
なのです。
<指導3:剣中体について>
@今日、天狗抄をやろうと思った理由は、ホケンじゃなくて、
私らが習ったのは、身体に付いたままなので、このまま倒れる
のです。
@こうなっていると 勝てないですよね。
@要するに、肩の力が落ちて、 押さえる。
@それから、ここから ケンケンしながら こうやって勝つという
訳の分からないのがある。
@要は、やはり 身体から剣を離さない。だから「体中剣」であり、
身体ごと剣があるという
考え方に近い。
@それと「転打ち」だが、体中剣に近い。
@剣の中に身体を打ち込む「剣中体」というのは、要は「城郭勢」
とか、下へ落としたり、
@「城郭勢」は「剣中体」。剣の中に体を蔵するのです。
@身近にある普通の城郭勢というのは、要するに「剣中体」なの
です。
@でも、剣に隠れているけれども、そのまま落とせるので
「体中剣」に近いのではないかな。
@そういうことの象徴的なのが天狗抄。
@肩の力を抜かないと
@だから 燕飛とか、天狗抄とかいうのが、そういうのを
ある種 集大成している。
@もちろん、大事なところを。
@それを 又 砕いて いろいろな型にしている。
@だから、それを合わせたら「猿廻」ですよとか、これが
「コノテガシワ」みたいな
@だって、結局は 勝ち口は そんなにないのですよ。だから、
勝ち口を覚えれば、直ぐに辞められるので 経営的には困る。
<指導3:体中剣について>
@剣中体と体中剣というものは、もともと「念流」がそうなのですが、
田舎の剣法であって 農民がやっていた。
@そこに「ソクイヅケ」といって、身体が一つになって付いていく
わけです。
@だから、体術的だといわれる。だから、体中剣という言葉ができた
のだと思う。
@流派によっては、そういう考え方も違うし、新陰流なんかは、
陰流から 上泉伊勢守が いろいろ考えて つくったわけです。
@無刀取りというのは、柳生石舟斎に公案として与えたものと
言われている。
@それで、石舟斎はジョウイシントウ流という柔術もやっていたので、
それを加味して「無刀取」をやったのではないか。無刀流とか
いくつか ある。
@そういう風に、伝書を読んでいくと、一番大事なのは勝ち口で、
身勢で、それから転。
@それが大事だけれども、特に 身の近くに剣。そこに 身体の中
に剣があるということで、結局は,フセギ(防ではない)ながら
勝てるというのが、転である。
@転は随敵であり、これはカゲですよ。
<指導4:同じ手で3回負けた石舟斎>
@上泉伊勢守と立合った石舟斎は、三度試合をして 三度負けた。
@たぶん、カボクか、なにかで ハイ ご苦労さん!とやられた。
@そういう身体の使い方とか、発想が如何に大事か。形以上に
陰流が新陰流になって 又 変わっている。1600年以降は戦いが
ないので。
<稽古:天狗抄>
@袋竹刀で やります。
@それで、一人は こう持ってもらって、大体は 右打ち、
下からです。
@これを そのまま、
@天狗抄の場合、こう上げて そのまま こう受けていく。
@これが カトー、、、でやると、こんな感じになる。
@このままで こうやるという この違い。
@こうやった形が、踵を上げて 真っ直ぐにして そのまま
お尻をキュッと上げて、そこから パーンといく。
@それで、このようなことをするか? と思っていたが、
先ほど言った 肩の力を抜くまで する。
@それで、こうなってくると、止まるでしょう。パーン!
@ちょっと やってみてください。
(滋賀より参加の初心者)
世話役 様
内容:K先生から「剣中体・体中剣」の指導を受けた。
(第四十四回研究会)
期日:2017年7月09日(日)13時~
<指導1:陰と影について>
@だから、この日陰の陰というのは、ある一定の陰になっている動き。
@だから、相手に合わせて動く。
@だから、影が先に動くことは無いわけです。
@相手に合わせて動くという転(マロバシ)的な影の部分も含まれている
はずです。
@それを もっと大きな影にしたのは、只のカゲじゃない、という事を
示している。
@そういうところが 一つの文字で表しているのではないか。
@だから、カゲが間違いではなく、そういう風にあるのではないか
という。
@だから、もとが インの陰流。陰の陰流を語って新陰流を作っている
のです。
@だから あのカゲ(影)を使うということは この時には無いわけ
です。
@あのカゲ(影)を使っているのは、直心影流。
Q:新ではなくて 心ですね?
A:新しい陰流ではないのです。
@その辺がね。だから、結局は 他の流派のをまとめて作ったのが、
九箇と言われている。
<指導2:天狗抄について>
@もとは 型の名前が「天狗の名前」だった。
@天狗に羽が生えて、それが伝書集に載っている。
@天狗が戦っている。これが 元々の天狗抄の名前の由来である。
@「ホーイン房」。
結局は「猿廻」と一緒です。相手がきたのにつれて 勝ったり
するのです。けれども、そういう これカゲですよね。相手の
くるのを真似して、あとから いって勝つ。そういう意味が
含まれている。
@2番目が「風眼房(フーガンボー)」。
@「ガラン房」というのは 二刀なのです。相手が二刀なのです。
私(先生)が習ったのは 普通に二刀打ちでした。
@「コンピラ房」というのは、二人相手ですから、その説明が
抜刀術のコノテカシワと同じ。こっちで勝って、相手は猿廻
なのです。
<指導3:剣中体について>
@今日、天狗抄をやろうと思った理由は、ホケンじゃなくて、
私らが習ったのは、身体に付いたままなので、このまま倒れる
のです。
@こうなっていると 勝てないですよね。
@要するに、肩の力が落ちて、 押さえる。
@それから、ここから ケンケンしながら こうやって勝つという
訳の分からないのがある。
@要は、やはり 身体から剣を離さない。だから「体中剣」であり、
身体ごと剣があるという
考え方に近い。
@それと「転打ち」だが、体中剣に近い。
@剣の中に身体を打ち込む「剣中体」というのは、要は「城郭勢」
とか、下へ落としたり、
@「城郭勢」は「剣中体」。剣の中に体を蔵するのです。
@身近にある普通の城郭勢というのは、要するに「剣中体」なの
です。
@でも、剣に隠れているけれども、そのまま落とせるので
「体中剣」に近いのではないかな。
@そういうことの象徴的なのが天狗抄。
@肩の力を抜かないと
@だから 燕飛とか、天狗抄とかいうのが、そういうのを
ある種 集大成している。
@もちろん、大事なところを。
@それを 又 砕いて いろいろな型にしている。
@だから、それを合わせたら「猿廻」ですよとか、これが
「コノテガシワ」みたいな
@だって、結局は 勝ち口は そんなにないのですよ。だから、
勝ち口を覚えれば、直ぐに辞められるので 経営的には困る。
<指導3:体中剣について>
@剣中体と体中剣というものは、もともと「念流」がそうなのですが、
田舎の剣法であって 農民がやっていた。
@そこに「ソクイヅケ」といって、身体が一つになって付いていく
わけです。
@だから、体術的だといわれる。だから、体中剣という言葉ができた
のだと思う。
@流派によっては、そういう考え方も違うし、新陰流なんかは、
陰流から 上泉伊勢守が いろいろ考えて つくったわけです。
@無刀取りというのは、柳生石舟斎に公案として与えたものと
言われている。
@それで、石舟斎はジョウイシントウ流という柔術もやっていたので、
それを加味して「無刀取」をやったのではないか。無刀流とか
いくつか ある。
@そういう風に、伝書を読んでいくと、一番大事なのは勝ち口で、
身勢で、それから転。
@それが大事だけれども、特に 身の近くに剣。そこに 身体の中
に剣があるということで、結局は,フセギ(防ではない)ながら
勝てるというのが、転である。
@転は随敵であり、これはカゲですよ。
<指導4:同じ手で3回負けた石舟斎>
@上泉伊勢守と立合った石舟斎は、三度試合をして 三度負けた。
@たぶん、カボクか、なにかで ハイ ご苦労さん!とやられた。
@そういう身体の使い方とか、発想が如何に大事か。形以上に
陰流が新陰流になって 又 変わっている。1600年以降は戦いが
ないので。
<稽古:天狗抄>
@袋竹刀で やります。
@それで、一人は こう持ってもらって、大体は 右打ち、
下からです。
@これを そのまま、
@天狗抄の場合、こう上げて そのまま こう受けていく。
@これが カトー、、、でやると、こんな感じになる。
@このままで こうやるという この違い。
@こうやった形が、踵を上げて 真っ直ぐにして そのまま
お尻をキュッと上げて、そこから パーンといく。
@それで、このようなことをするか? と思っていたが、
先ほど言った 肩の力を抜くまで する。
@それで、こうなってくると、止まるでしょう。パーン!
@ちょっと やってみてください。
(滋賀より参加の初心者)
by shinonomeaiki
| 2017-08-04 08:23
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