合気観照塾東雲道場

初級稽古8/8

陰陽、表裏の話はまたの機会にします。

8/8金曜日午後4時から、初めて稽古されるYRさんが東雲道場に来られました。
YRさんは弓道経験者で、登山が趣味の30代前半の青年です。

初めに合気柔術と逆関節をとる柔術の違い、剣の理合から合気が生まれていること等を説明した後に座取り等を体験して頂きました。

その後、立ち姿勢を指導させて頂いた後、両手の掴み手外しをして貰いました。

私が思いっきり掴むと、両腕が上がりません。
両腕が上がらないので、手が外せません。

掴み手外しをいったん止めて、木刀の素振りを行いました。
剣を持つ腕と呼吸を合わせるように指導した後、何十回か素振りをして貰いました。
次に剣を振らずに呼吸だけをして貰うと、YRさんは「腕を止めても、腕の中が上がろうとするのと下がろうとするのが分かります。」と仰られました。

素振りを止めて再び私がYRさんの両腕を掴むと、簡単に外されてしまいました。

YRさんから、「どうして出来たんですか。」と聞かれ、私は「やったのは、あなたでしょう。」と言ってあげました。

これは、合気の初歩の技術です。

ひとつ言えることは、YRさんは自らの人体の中身をより多く味方につける術を知ったということだと思います。

私が思うのは、自分という概念は人体の何処にあるかも分かりません。
脳が無ければ、意識は無くなりますが自分とは意識だけかと聞かれれば違う気がします。

意識なく動く心臓等の臓器や、反射反応を生む五感の感覚を有する器官も紛れもなく自分だと思います。
そこで、人体を細胞の塊だと捉えると、脳という一部分が号令を発したところで、従う細胞はたかが知れているということだと思います。

会社で例えると、いつも朝礼で話が長い社長が今日も相変わらず朝礼で、国際情勢や景気の動向について「どこも不景気なんだから、君達ももっと頑張ってね。」等と話します。
社員たちは黙って聞いています。
朝礼が終わり、社員たちはいつものデスクにつき昨日とさして変わらない業務を行います。
社長は業績が上がらないのを社員のせいにし、よく言うことを聞いて意のままに動く管理職の腕や脚を酷使しましたが、一向に業績は伸びず、筋肉や靭帯という中間管理職に鬱病や過労死が続出します。
そんな会社に呼吸という経営コンサルタントがテコ入れしに来ます。
呼吸は創業間もない頃からの会社の経営に無くてはならない存在でした。
ちなみに資本の一部にあたるものが酸素や空気ではないかと考えています。
呼吸は全社員に向かって言います。
「君達、創業者である初代単細胞の理念を忘れて貰っては困る。我々が創業から如何にして、運営資金を得るために進化し続けて来たか思い出しなさい。進化し細やかな機動力を備えたからといって、腕や脚といった営業部だけに仕事を押し付けるな。総務部門も専務も社長も会長も一丸となって働かんか!」と言ったところ、みんなが言うことを聞いて働いたところ、業績は急上昇しました。
誰も文句を言わなかったのは、結果的に楽だったからです。

というのは私の妄想かも知れませんが、呼吸というものは、それぐらい太古の細胞単位の連携連動を発動させる役割があるのだと感じています。

私がYRさんに「うちの道場では、何とか投げや何とか切りのような技を技として稽古したりしません。技として稽古すると、使えなくなりますから。」と言ったところ、YRさんは「相撲の決まり手と同じですね。勝負がついてから技の名前が後付けされますから。上手投げばかり練習している相撲取り見たことないですからね。」と仰られました。
私は言い得て妙とはこの事だと思いました。

まだまだ先生からの課題にはほど遠いですが、初級稽古の糸口が掴めそうに感じています。

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# by shinonomeaiki | 2014-08-11 21:44 | Comments(0)

切る

世話役です。

NHKの番組で、物理学者 ローレンス・クラウスさんが興味深いことを言っていました。
それは、「暗記が嫌なら物理をおすすめします。」的なことです。

彼が言うには、物理で大切なのは、数字ではなく、数字の規模、数字が表す大きさだそうです。

例えば、6894なら、6.894×10の3乗です。
物理で大切なのは、6.894ではなく、10の3乗のほうだということです。
6.894は7でもいいし、10でもいい位の乗りがあります。
でも、10の3乗は10の2乗とはまったく違います。

おそらく、詳しくは「物理学者はマルがお好き 」(ハヤカワ文庫)で述べられていると思います。

牛が二倍の大きさにならない訳は、牛を球体にして考えます。

普通牛の半径がrでスーパー牛が2rとします。
普通牛の表面積をrの2乗で表すとすると、体積はrの3乗で表されます。
同様に、スーパー牛の表面積は2rの2乗で体積は2rの3乗です。
すると、一定の表面積にかかる圧力は、普通牛はrの3乗をrの2乗で割ったrになります。
スーパー牛は、2rの3乗を2rの2乗でわると、8×rの3乗割る4×rの2乗で2rになります。
ということで、スーパー牛は、普通牛の2倍の圧力が表皮にかかるということが分かり、皮が裂けるため牛は2倍のおおきさになれない。

間違ってたらスイマセンが、番組は大体こんな感じでした。

この理論物理の講義を見てではありませんが、私は永く剣の概念を捉え間違っていたことに気がつきました。

「切る」という意味には、つながっているものを断ったり、付 いているものを離したりする。特に、 刃物などでものを分け離すという意味があります。

剣で空間を分け離すことが切ると考えると、身の回りの空間の分割の仕方を最大の単位で分けると見えやすくなるのではないかと考え、基本の素振りを考案してみました。

先生には課題を沢山頂いていますが、まだまだ課題に対してのものではなく、言うなれば、無人島で家を建てる前に、勝手単位の物差しをつくってみたようなものです。

今回はこれくらいにして、次回は、陰陽、左右、表裏等についてお話出来たらと思います。



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# by shinonomeaiki | 2014-08-02 02:07 | Comments(0)

第八回研究会

第八回研究会稽古

1.座学 合気観照之図の説明 参考資料の説明
・付ける、脱力、呼吸、意念

2.合気二刀剣の体内操作を使った横面打ちの受けと崩し
・嶺と谷、崩す角度
・刃筋の意識

3.雷刀の相手の手首に青岸のまま付ける→押し崩す
・付けて、入れるを意識する

4.雷刀の相手の手首に青岸のまま付け、押し崩すのを相手が押し返す→引き崩す
・付けて、入れて、抜くを意識
・越す拍子

5.青岸の構えで待ち、拳を斬ってくる相手の剣を袈裟で切り落とし、再度順の袈裟で右籠手の内側を打つ、逆の袈裟で左籠手の内側を打つ。
リズムよくトントンと 当たる拍子
・呼吸のリズム
・仙腸間接による立て替え
・三拍子の呼吸に慣れる

6.相懸け返し
・余裕の二拍子で行う

7.相懸け流し
・越す拍子
・足を差し替えて、小手を打ち返す際に、打ち太刀の左右に捌かない

8.足を捍ぐ 内側 外側
・呼吸のリズム

9.正座の剣の上げ下ろし
・手の内の意識
・中指と小指球

10.立位の剣の上げ下ろし
・無形の立ち方
・左右の足を替える
・左右の手を替える

11.文を切る
・呼吸の連動

12.歩法+剣の上げ下ろし

13.左右切り上げ

3~8は袋撓 9~13は居合刀を使用


世話役です。

お暑い灼熱のなか、御指導頂きました先生並びに、研究会に参加して頂いた会員の皆様、本当にお疲れさまでした。

先生に競技用薙刀で挑みましたが、橋を架けられ、こてんぱに殺られました。
次は鎖鎌・・・。


来月の第九回研究会は、8/30第五土曜日の午後2時から予定しております。




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# by shinonomeaiki | 2014-07-16 17:55 | Comments(1)

新兵器採用

世話役です。

細い樫の柄の先に曲がった2枚合わせの竹刀がついた競技用薙刀をご存知でしょうか。
先日ヤフオクで購入しました。
思いの他よくしなり、適度な固さもあります。
刃先の竹は、竹刀同様平たく、鋭い感覚には欠きますが、反りの湾曲
がありますので、刃のイメージは掴めます。
そして、最大の利点は、木刀の薙刀と違い、相手に当てても痛くないことです。
つまり、付けやすいということです。

これらの要件を充分に生かし、合気的に稽古すると、結構面白いです。


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# by shinonomeaiki | 2014-07-01 11:11 | Comments(0)

6/12東雲館稽古

今回は、「折敷く」をテーマに稽古しました。

ここでいう、折敷くは、新陰流等の古流でいう、片膝を着く形ではなく、真っ向に切り下げた状態を指します。

いつも相手をして頂く会員さんは、稽古熱心な方で、いつも遠方から世話役こと私の相手をしに来て頂いています。

ありがとうございます。

昨年12月より、東雲館の研究会を催し始めた頃から参加して頂き、ここ数ヶ月で格段に上達されています。

ご本人は、「東雲館に通い始めたからです。」だと言って頂いていますが、私はそうではないと思います。

要は、上達するその時が来たのだと思います。

大相撲などで、強かった力士が、突然弱くなって行く時があります。

それは相乗効果で、強くなる時期に、うまく稽古をすると伸びますが、間違えたり、怠ると、あっという間に、時期が到来した力士に抜かされます。

ですから、その方も、御自分で考えられて、うまく稽古を修められている結果が反映されていると思います。

1ー下段の刀棒に袋竹刀で打ち込む
・竹刀に乗らない。
・手、肘、肩、背中を固めない。

どうしても、押さえつける、イメージにとらわれるので、いろんな折敷くを試しました。

2・身を一重、半身でくねり打ちにする

3・転身して捌いて打つ

4・差し換えて転身して打つ

5・水車勢のように、外してから打つ

呼吸や、体内の操作は共通項がありますが、足の位置や腰の角度は様々です。
でも打太刀のやられ方は共通し、中心を押さえられ、前後左右へ崩されます。

相手を折敷こうとすれば、自然と捌き過ぎなくなりました。

離れ過ぎない位置。

先生が、よく言われる「そこしかない。」という位置。

打つというより、付ける意識を持つことが肝要であると思います。
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# by shinonomeaiki | 2014-06-14 22:47 | Comments(0)

東雲道場は、合気修得を志す人の稽古場であり、このブログは、その人達のために稽古内容を記録化する目的で開設しました。
by 世話役
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