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合気観照塾東雲道場

YSさんからの研究会稽古メモです。821

合気観照塾・東雲道場 
世話役 様

内容: K先生から「合気を使う」指導を受けた。(第八十二回研究会)
期日: 2021年4月10日(日)13時~

第八十二回研究会の配布資料に基づき、合気の身体になる為の体操⇔合気技についての
指導で 初心者が理解できた内容を綴ります。

<指導1:合気技とは>
@結局のところ、説明するとそれだけになってしまうので、初心者がいると仕方がない
ので説明をするが、岡本先生が昔、雑誌「秘伝」の説明会で言われたのは、“本当は説
明したくない。説明したらその通りにしようとする。自由に自在に見て動くためには身
体をきちんとつくらないとダメだ。自分の力に軸を立てて、自分の力を無形にするとい
うことが出来て 相手にもそれが同調していけたり、相手の来方によって変わってくる
。”

@だから初心者の場合は異論があるが、岡本先生の指導者講習会では私(K先生)と気
の研究会からの2人の計3人で 力で持ったり、ふわっと持ったり、順逆に持ったり、色
々やって技がドンドン変わって、何もわからなかった。どう
したらよいのか、わけが分からない。だからそういう事なのだと。

@それと、当時の稽古の時「六方会」の旗と その横に「気の研究会」の旗を常に貼っ
ていた。貼っておくだけで やったことは無かった。大道芸で徳利から水が出るという
話で 客が買えば 弟子が”先生、時間です“と言って 水が出ない間に帰ってしまっ
た。六方会の技というのもそんなもんかなあ。(笑い)

@だから、指導者講習会の時に 持ち方によってドンドン技が変わる。同じ持ち方をし
ても投げる技が変わるのだというのを教えてもらった。そのような技が出来るようには
ならないし、岡本先生の動きを見ていると殆ど『円運動と上下、左右』。

@あっ それが六方会の名前の由来で、技の名前があるのではなくて 同じように持っ
ても、どっちにでも行ける。「四方投げ」も 元々は四方八方に投げることが出来るか
ら「四方投げ」と言っただけで、それを○○四方投げとか、内へ回る、外へ回るという
ふうに説明していたのです。

@本当は岡本先生が堀川先生のところでの稽古を止める時、持ち方によって四方八方へ
転がすことが出来るので、そこから「六方会」という名前を付けたのではないかと思っ
た。

@それが たまたま私(K先生)がやっていた沈先生の気法のタマタマと六方円。スタ
ートはそこからなのです。つまり捏造なのです。それで、東京本部でやっていないこと
を大阪支部でやっていると批判された。私は好きなようにしたかったので だから早く
辞めたかった。

<指導2:合気の体操 >
@要するに「膝でタマタマ」。ここから始まるわけです。この時も手でやるのではなく
て、要は合気体操「ロッキングチェア」の前後ゆすり。前後ゆすりから肩の力を抜いて
、開いて、中 こういう動きなのです。そうすると手の感覚も出来るし、中から外、外
から中、前後、左、右、これもこれだけでは意味が無いわけです。ところがここばかり
を説明する訳です。(笑い)

@だから、そういうふうにして手の感覚をあれして、只、これでは押さえてくれた相手
にしか技は出来ない。そこから相手の中心まで押さえてくれるから届くわけで、相手の
中心にいくためには こういう手を作って これで前後、左右、それから左回り、右回
り、というふうに私は考えて合気の体操を作ったのです。
Q:それ(膝の上で指を立てる) 合気体操にはありませんが?
A:これですよ。
Q:タマタマですか?
A:タマタマですよ、たまたま一緒(笑い)

@それで この手にするのに合気体操の「朝顔」。これが指を皆使える。これがきちん
と伸びていないと中は通らない。中に力が入ったらもういかない。だから ここから 
ずーと 太極棒と一緒です。

@それで合気体操の「噴水」も、ここで手からいくのではなくて、中がヒューと落ちて
いって、今度は中が上ってきて、手が下がってきて、 最後に左右に分かれて、指が 
親指がこっち側で   と言うわけです。それで中が落ちていって、これが落ちていく


@それから合気体操の「扇子廻し」。これ 全部 手の練習とこれを繋げる練習なので
す、実は。だからここへこう入れている。昔のTVドラマ「番頭はんと丁稚どん」の丁稚
のポーズ。

<指導3:気づき> 道場の床にマットを敷く。
@昔、シンキュウという番組で説明をする機会があった。その直前に空手の演武があり
、煉瓦を使っていたので破片がバラバラ落ちていた。綺麗に掃除をする時間が無いから
体育用のマットを床に敷いた。何故か技が効かない。全部マットに吸収されてしまうか
ら。大変焦ったのを覚えている。

@何故これが良いかと言うと、肩に力が入らないのです。ここから始めるとどうしても
肩、肘を張ってしまう。それから左右。この時もこういって、ここからここを落とすと
 この  が全部落ちます。 バタッ!

それで 岡本先生の技はこう見えるのです。ところがやっているのはニンカイダテ い
って、軸を置いて、ここだけ取って する。 バタッ!

すると肩とか、肘とか、手首とか、それで これも昔はこう受けてやっていた。これは
岡本先生が逆だ 何かヘルメットが置いてあったのを見て、そのヘルメットを持ってや
ると技がよくかかったというので、ヘルメットを使った。それで 余り大きいのは動き
にくいから、私(K先生)は女子の新体操で使うボールを使った。これを使うと、広げ
るという意識が無くなる。相手をこう、こう、相手の持ち方によって広げるとか、これ
も練習をしてもらえばよい。これも要は最初にこれをやって、肩の力を抜いて、前後、
左右とか。それから今度はこれで前後左右。
Q:身体の中が緩んでいく?
A:その為なのです。本当はこれが空中で出来ないとダメなのです。
Q:空中で?
A:あるていで。今からやりますけれど 空中で出来ないとダメなのです。

@それから最初にこれが出来ていないと、どういう形にでもそこの中に合わせていかな
いとダメなのです。その為につくった体操なのに誰も考えてくれない。体操で体操!

<指導4:取り入れた知識をよく理解して >
@合気の体操で形を覚えて、合気の技の中に体操のどの部分が入っているのか、例えば
合気体操の「鳥と亀」だったら、これが横から ここ肩を触って か、そういうふうに
使えるわけです。そういうふうに体操を作っているのだが。
それで私(K先生)は自分で考えて作ったから 皆が考えてくれるだろうと思ったが 
誰も考えてくれない。

@杖なんかでも、この時に肩の力を抜いて   そうしたら これを剣でこうやれば後
ろとか、前とかにいくわけです。それもこれが効いてくるわけです。それと この回転
が 結局はその時に合気体操の「鳥」。全部それには合気体操の「ロッキングチェア」
が入っているわけです。練習をしなさいという話です。(笑い) 
これ、「ロッキングチェア」でしょう。実はそういうものなのです。
Q:そうすると相手をゆすることが出来る?
A:それが相手の を。これもこう引っ張るのではなくて ちょっとこうやると今度は
 になる。
<指導5:自分のものにする >
@両手を握らないで 上から押さえて下さい。それで握ったら結局その技が です。例
えば、これだったら抜いて、これをずらしてここへ入れる。それで こんなのもありで
す。 ウォー!

@だから握らないで、例えばこっちへいくのでも、手だけだと かなり向うへ。ウォー

 それが「合気下げ」っぽくなるのです。それでこうきたら上がる、 ウォー!

 これでずらしているわけではない。これでこう、そこで これで落としているわけで
はない。それで今度はこうやって、今度はこうやって引っ張りおとす。これでセンター
を後ろまでもっていく。今度はここで回転させる。

@形がるわけでは無いのです。如何に合気の体操をきっちりと、
Q:組み合わせが凄いですね?
A:組み合わせです。

@上にいったらいったで、これをこう持ってしまうと いかない。こう皮膚を擦って、
これが手でこういくと止まってしまう。こっちを だからお尻を締めて、L5を入れて、
身柱が 首へ入っていって、それから中へ入っていく。だから
これ滑っていくというのは合気の体操です。こうやったら動かないでしょう。ところが
こっちにいっているから滑っていくわけです。こっちが点になっているからスキーみた
いになっているわけです。だから しんどい!(笑い)

@それから「合気上げ」。岡本先生がやっているが、結局は相手に持たれたときにこの
張り、この張り、こう、この中心にして こう手で上げたらこうなる。ところが こっ
ちで上げているわけです。 バタッ!
 手を使っていない。つつ抜ける。だから抜けたら  バタッ!
 これを形だけ真似をしてもいかない。それは これ 中心 違う。こっち側がここ 
これが     バン!

@それで これ 親指を止めてこうやってもいかないわけです。ところが水を これ 
抜けるでしょう。 ウォー! 
これは合気の体操の「扇子廻し」です。ところがこれを勝手にやっていたらダメなので
す。相手が来てくれたところで ここで肘が抜けているでしょう。これを手でいくと止
まるでしょう。こっちでいっているわけです。 バン!
Q:相手の中心を揺すりながら?
A:合気体操の「ロッキングチェア」です、全部。それから 例えばこう 出します。
これは引っ張っても いかないのです。ここから ここへ入れて、 バン!
Q:今の もう一度?
A:こうです、ここへいれる、ここへ入れるわけです、ここへいれる、そこへ入れる。
    バン!

 
@それと、例えば 相手が柔道のような持ち方で 襟首と袖を掴んできた場合、これで
も これを握りしめて 要はいかない。TV番組で16歳の男子が登場して足をこうやった
ままで、石のところにこうやって引っ掛けて、ゴムのようにぶら下がっている。脛の筋
肉だけです。この時も、これがきちんと効いているわけです。次に、指だけと言って、
4mmのところで引っ掛けます。中指と薬指だけを使っている。これは剣を握るのと同
じです。

@これでこうやってもいかない。ところが、親指を  と 中が伸びるわけです。バン
! 
違うでしょう、抵抗が全然。如何に細くして突き抜けるかなのです。だから、こうやっ
て殴っても、いかないけれど、ここからなら  バン! 

ということ。それと先程言ったように、これでクロスさせていくとか、こうやっていく
とか、 バン!

@こういうふうに考えるから合気の体操を作ったのです。タイソウ(体操に掛けて)な
ことは考えていません。(笑い)

稽古日誌(822)に続く
滋賀より参加の初心者 記



# by shinonomeaiki | 2021-04-23 21:03 | YS さんの稽古メモ | Comments(0)

YSさんからの研究会稽古メモです。813

合気観照塾・東雲道場 
世話役 様

   内容:K先生から「合気を使う」指導を受けた。
     (第八十一回研究会)
   期日: 2021年2月14日(日)13時~

第八十一回研究会の稽古日誌811,812に続いて初心者が理解できた範囲で内容を
綴ります。

<指導9:正座で 顔面の両手打ちの個別指導 >
@その時に慌てないで、締めて、上げて、胸を出して、首を伸ばしたら肩の力が抜ける
から、ウァー! それを瞬間に、 ウァー!

@これは 先程は正面を打ってきたのを 丁度 肩の力が抜けるのを、こういって、こ
う落したり、こうずらすのはこれだけです。どちらに行っても良いわけです。と言うの
は、両手だからこうです。これがこの角度なのか、この角度なのか、ここで落ちてきた
ときに 引っ掛けて、前へ出して、伸びるから肩が落ちる。それで手でやるのではなく
て、これで ウァー! 手でやっていないでしょう。

@何もしていないでしょう、何も目立ったことは。ウァー! 違うでしょう。

@だから如何にこうやっていても、肩に力が入っていないかです。入っていると動かな
い。これで ずらしているわけです。これ手で こう いかない。

@こうやるから肩に力が入る。こう伸びるでしょう。これだから、フセツの工事のと同
じ。練習してみて下さい。自分で どう力が入るか。

@   ここで    を出して、締めて、伸びて、力を抜いたときに これで 吸い
込めているのです。吸い込んで、手でいかないで、こっちにいくわけです。だから こ
っちへ こう、ウァー!

@要は 胸がこう、壇中が出ても このような感じで力が入っています。それで 伸び
て 肩がココを出すと伸びていく。ところが、これを出すと伸びない。ここを出して、
伸びて、抜いた時に、吸い込んで、そこでお尻を締めて、入れていくわけです。

@これでやって、肩の力が抜けるから吸い込める。吸い込めて、今度 ここでいったら
ダメなわけです。 吸い込んで、こっちからいく。こっちからいくのと、手が脇の下に
入っていくのと、ウァー! 振って、伸びて、緩んで、ここで、ウァー!

@それで、手でいかないで こっちから だから 正面から当たらないのです。正面か
ら当たれば 結局は力の出しあいになるのです。それを如何にずらして、

@肩の位置が変わっているわけです。変わった位置のところへ 今度はこれで相手の中
心、これが首の後ろにいって ここからこういったらダメなのです。これを出すように
、伸びるように、こちらが伸びたら スキーのジャンプのように持っていく。 ウァー


@力が当たらないでしょう。当てにいっているところと これと違う処で止めているか
ら。これを折角こうやっても ここへ当てていったのでは このコウリンカンがいかな
い。ここから抜いて、これが上がっていって、ジャンプをするようにしていったら、
ウァー!  当たり方が違うでしょう、そこが術なのです。

@ここを出すから 首の後ろが伸びて、肩の力が抜けて、だから 軸で切って肩の力を
抜くから、相手の五分五分に当たらない位置へ入りながら こちらから攻める。 ウァ
ー! 肩の力が抜けて、そこで仙腸関節の力が入っていくだけ。


<指導10:立位で、後方より両肩を押してくる相手に >
@だから 前はアレだけれど、後ろ ぺシャンと。擦ってください。これが 只、こう
回しているだけでは こうなのですけれど 首まで伸ばして、肩の力を抜いて、もう一
回吸い込んで、上げて、こう、 ウァー!

@だから こうなってしまうと動かないのです。それで準備として、こう寄せているけ
れど 本当はこの胸の位置と、吸い上げて締まるのです。締まったところで抜いて、 
ウァー! だから「締める」というのは、筋肉を縮めている。
「締まる」というのは、筋肉が伸びているわけです。 ウァー!

@ロッキングチェア、 ウァー! 一緒でしょう、別に何も珍しい事はしていない。 

@   ことによって肩甲骨が落ちて、伸びることによって、肩が落ちるわけです。そ
こでこう、これで下へいかないで、相手の首の方へ バーン! といけば良いのです。
だから こう 下を狙ってしまうと 自分も落ちてしまう。

@この体操の「噴水」は、後ろへ落として、前へ落としました、これで力を抜いてウァ
ー!

@これがここを出ないと、只 こうやっているだけです。これが 何故かと言うと、こ
れで会陰へ吸い込んで、吸い上げて、前に出して、視線を少し上に向けて、肩を後ろに
やって、力を抜く前に手が上って、ウァー!

Q:言われて、やってもらって、説明をしてもらっても、出来ないモノは出来ない!

A:だから、自分が出来るような事を 自分の為に?み砕いてやらない限り、“言われ
る通りにやりまし”、“あー、ここですね”、“あー、分かりました”、 なんて、出
来るはずがない。だから、出来ないところから始まる。私(K先生)は O先生の言う
通りに出来ないから、

@視線を真っ直ぐ、視線を上げるから顎が上ってしまう。これをシセンハンテンと言う
。(笑い!) その時に、ここが寄っていないのです。ここまで、ここまで、

@こう上げてきた時に 肩甲骨を寄せてから この時に手がこっちへ来ていないのです
。それで 手はこんなに動かなくても、動かしているつもりで ここを動かす。それが
フェルデン・クライスなのです。大きく正しく動かしておいて、あとはイメージで相手
をしない限り、   吸って、吸って、緩めて、吐く、その時 こっちへ、下へ、ここ
でこう入れていかないとダメなのです。

<感想>
 @機転とは人が考え付かないような発想をすることである。気転のように親切にする
のではなく 発想の問題なので誰にでもできるものではない。

 @なんて、出来るはずがない。だから、出来ないところから始まる。

この含蓄のある言葉を噛み締めながら第81回研究会の稽古日誌を終ります。
滋賀より参加の初心者 記




# by shinonomeaiki | 2021-03-15 11:57 | YS さんの稽古メモ | Comments(0)

YSさんからの研究会稽古メモです。812

合気観照塾・東雲道場 
世話役 様

   内容:K先生から「合気を使う」指導を受けた。
     (第八十一回研究会)
   期日: 2021年2月14日(日)13時~

稽古日誌811に続き、初心者が理解できた範囲で内容を綴ります。

<指導5:杖を持って >
@各自、杖を持ってください。膝の裏、鼠径部、肘の後ろ、足の幅、膝を少し曲げて、
これで鼠径部をこっちへ いったり、こっちへいったり、動かすことによって仙腸関節
がきちんと動きます。これは ゴルフクラブをここへ刺して、それで、(ゴルフスイン
グの動作)

@反対にして鼠径部、このところへ肘、これで「引きと攻め」、それで仙腸関節が動く
ように この肘の外側で、もう少し上げた方が良い。浮かした方が良い。横隔膜が、肘
は横隔膜より上にある。すると、そこへ剣を構える。何故、横隔膜の上に構えるか? 
きちんとするとこれがコンパクトに動くわけです。それが全部 腕で受けたりとか、回
刀技とか、それから螺旋に関わってくるわけです。そのことはブログに書いてあるので
、各自で練習してください。

@それで、ここの脹脛、薄筋を意識して、薄筋を伸ばして、意識して、首の後ろを伸ば
す。足も固定しない。足の指先を真っ直ぐで、立って、そこで動かす。それで膝も中に
入れ過ぎない。適度な開きと、足幅と。それで仙腸関節で動く。それで肩の力を抜く。

@一度で完全に出来ることは無いから。肘の力を抜いて下さい。これがこうなっている
と ここに力が入っている。

@それで、これで剣を構えないとダメなのです。これでは力が入って、この抜けた状態
で、横隔膜より上に剣を。ここから ここへストーンと 任せて。それで こうやって
持たせても、身体の中はきちんと螺旋で動いている。

@これもそうです、きちんと螺旋で動いている。だから何かをしようと言うよりも ど
ういうふうに身体が繋がっているかということを うすらぼんやりと全体を意識する方
が大事なのです。健康にも良いわけです。
Q:捩っていないですね? A:捩っていない。その為に これ(杖)を入れている。Q
:これが無ければ 捩じってしまう? A:それを 次に手でやるのではなくて、ここ
だけでやる。これが歩法です。この位置 動いていないでしょう。だから どこでそれ
をやっているかという事を考えて、いろいろやらないと“分かりました”で終わってし
まうのです。

@そうした時に これがこうスウィングしない。これをきちんと、そうするとこれがき
ちんと動くわけです。だから歩法も全部それで動かないとダメなのです。

@杖を持ってみてください。これを納得してほしい。一番簡単なのは、自分がこれで攻
めておいて、こっちで引く、こっちで攻める、 ウァー!

@だから、これがこのままでは動かない。それを こちらでひろい、こちらでここでき
ちんと  て、肩の力を抜いて、ポン!と落とす。

@押して、押して、それをここで力を抜いていると押されない。その状態で これでは
ない、これではない、それで今は叩いたのを見せたいけれど 力を抜いて、伸ばして、
胸で緩めて、持っておいたら、 ウァー!

@叩いていないでしょう。叩くというのは、反応がいるのです。相手は反応できないの
です。これを反応ハンギョという。

<指導6:木刀を持って >
@普通に立っていて、動かないようにしているところへ青岸で付けます。では これが
 どこが良いか、尚且つ 自分の手の中の「引きと攻め」と、中心にある。そこで何が
大事かというと、後ろ足なのです。後ろ足がきちんとここに
くると、こう浮くけれども、こう向くと、ウァー! こういくと、 ウァー!

@前足で前を踏んでいるから。ところが、どこかみたいに前足がコッチヘ向くと ウァ
ー! 正中線を踏んで 後ろ足が ここ、ここ、ここ、 ウァー! それをやってみて
下さい。大事なのは 後ろ足。しかも 後ろ足で この締めと
 イメージが通っていけば、そのための歩法です。だから 戻るというのが如何に大事
か。開いて、前にいって、戻った時に ここでは何の意味もないわけです。戻って、開
いて、真っ直ぐ、ここで、これではダメです。ここです。開いて、真っ直ぐ、それを 
ずーとやっているのに、皆、気にしていないから、 どうぞ。

@後ろ足を そこで、前足を真っ直ぐ、後ろ足をもう少し開いて、そう、ウァー! 後
ろ足が大変大事なのです。それでこれをもう少し寄せて、先を少しこちらへ、足先をこ
っちへ、それで横隔膜より上に肘を浮かして、力を抜いて、そのままシューと、ウァー
!  だから「帆を上げる」という。

@足、前、後ろ、前、後ろ、反対、そうです、 何気なく

<指導7:剣で >
@それがある程度出来れば、剣でやってみて下さい。杖は刃筋が無いから分かりにくい
。最初は力で押したりして、怪我をするから。それで逆に 剣とどう違うという、反り
が合って、刃筋があってというのを。それで剣の時は、首がアレだったら こっちへ回
したらよい。モノウチをこっちでやる、モノウチを、

@後ろの足から 前に倒れる。

@ちょっと見てください。これがこちら側が合わせてくれて、自分の首のところへ合わ
せて、この位置とかも 丁度よい位置にこちらが合わせてくれるのです。それで、こっ
ち側で「引きと攻め」。ここから踏み変えて、歩法をやって、相手の真ん中へいって、
前足は人中路を踏んで、後ろ足の良い処を探して、踏み変えて、吸って、吸って、緩め
て、胸に付けておいて、肩の力を抜いて、フー、

<指導8:木刀の先を両手で持って >
@これを両手で持ってください。それで これが丁度良い位置。少し相手を気にして、
喉のところから こういう角度で。それで歩法ですが、一生懸命に歩くのではなくて、
肩の力を抜いて、足はこういって、合わせて、こちらへいって、開いて、『真っ直ぐ、
戻して、開いて、真っ直ぐ、戻して、開いて、』

@これが 戻った時にこうなると ずれます。ここしかない。剣道ではこうすると、こ
れが寄ってしまって、ここで止まってしまう。この角度なら、これで付けておけば、
ウァー!

@ところが、この角度になると 付けておいてもこのような感じなのです。揃えてしま
うと 付けておいてもこんな感じです。この角度しかないのです。ウァー!

@『真っ直ぐ、戻して、開いて、真っ直ぐ、戻して、開いて、』それを楽にこう合わせ
て、それがだんだんこうなっていくわけです。  

@中心、中心、中心、後ろ足で蹴っている、後ろ足でこういっているだけです。それを
踏み変え乍ら、後ろ足の丁度良いところを作っていくわけです。ここです、 開いて、
道を開けているから。重なったら当たる。道を開けて、真っ直ぐ、 ちょっと そのよ
うな感じで やってみて下さい。それに手がどうついて行くか。少し意識してみて下さ
い。それと足の幅とか、後ろ足の角度とか、真っ直ぐ行けるように自分の歩法の位置を
 ちょうど中指が相手に突き刺していくように。

@そんなに寝かさなくて良い。30度くらい。『戻って、開いて、真っ直ぐ、戻って、開
いて、真っ直ぐ、』

@それと手をこうやって組んで、ここに腕がある方が、首の後ろが分かりやすい。それ
で 固まらないで、できるだけしなやかに。手をこうやって、こういうふうに、振ると
コサックダンスになる。(笑い!) でも、こう前にあると、キッチリと肩の力が抜け
て。手を組むのは、今度は開いて、そのまま

              稽古日誌(813)に続く
滋賀より参加の初心者 記





# by shinonomeaiki | 2021-03-12 07:09 | YS さんの稽古メモ | Comments(0)

YSさんからの研究会稽古メモです。811

合気観照塾・東雲道場 
世話役 様

   内容:K先生から「合気を使う」指導を受けた。
     (第八十一回研究会)
   期日: 2021年2月14日(日)13時~

先ず、呼吸力のキテンについての解説で 初心者が理解できた範囲で内容を綴ります。

<指導1:胸骨圧迫部位を意識して技を行う >
@キテンというのは4つある。最後のキテンはオリジーと言う言い方もある。それで、
暇人がイマジンでオリジンを考えたのです。これが一番大事なのです。

@結局、「何がどうか」という事から入ると余り良くない。特に最近は「何が正しい、
何が間違っている」という。それで まあ「キテン」と言うのがどういう意味かという
のを説明できないので 同じキテンでも4つある。

@「キテン」はここ。胸部と壇中の間です。溝オチと壇中との間。これを調べたら 胸
骨の下半分という表現もある。要するに、人工呼吸はここでする。そこには心臓も、横
隔膜も、胃も、肝臓もあります。

@これは昨年後半、皆さんが外出自粛、呼吸が浅くなり、首は前に倒れる状態です。そ
れを何とかするために壇中から上部を触っていたが、溝オチと壇中との間にはブラジャ
ーのココ、があって触りにくい。それで余り触らなかった。

@ここを出して、上げて、広めないと、マキ肩が治らないというのにやっと気付いた。
それで、そこを動かすようにすると効果があった。患者の一人が医者の奥さんであった
ので 説明のために調べた。その結果「胸骨の圧迫部位」である事が分かった。

@それで、胸骨の圧迫部位なので、色々なところ、極端に言えば、第五神経層にも影響
があっても良いし、肋骨も広がるから呼吸が入りやすくなるのです。

@だから、私(K先生)も色々とやって やっとここの部位にたどり着いたのです。と
ころが、これを皆さんに教えてしまうと“分かりました”と言って、そこを動かすこと
をしないのです。「薄筋」がそうだった。私(K先生)がずーと居合いバック動作を繰
り返して、“あっ 薄筋だ! 体操も薄筋だ! 呼吸だ!”と思ったが、皆さんは“分
かりました”。でも自分ではやらない。だから、言葉で覚えるというのが 如何に体内
操作にとって良くないか。  

@それで、体内操作と呼吸と意念というのは 最早自分しか分からない。だから 所謂
、“湯加減は自分だけしか分からない”。身体が緩めば適温は変わる。刻々と変わるか
ら 何度が良いと覚えてもダメなのです。

@そういうふうに ここが「キテン」だというのは そうなのですが、では薄筋から全
部 この繋がり、足の裏から脹脛、股関節、それから これなんかも四つん這いの状態
です。これを薄筋を通ってという それがあってのキテンなのです。

@だから、キテンだけをオープンにして「ここがキテンだ」と言っても分からないから
 キテンをわざとカタカナにして、そのキテンを生かすとか、効かすとか、。そうする
と、キテンが効いた奴だという事になるのです。

@そのために、このテープ(青色)を溝オチと壇中の間に貼ってください。目印です。
これは部位を覚えるというよりも、これを動かせるにはどうすべきか、というふうに考
えて欲しい。

@この目印が上ったら、首が伸びて、肩の力が抜けるのです。この目印が上るためには
 全部が繋がらないとダメなのです。だからキテンだけを覚えてもダメなのです。

<指導2:正座にて相手の正面打ちを合気にて相掛けて後方へ崩す>
@相手は真っ正面からくる。これもバーンと倒すのではなくて、この角度、これは セ
ンタリング呼吸法なのです。どこがいいか、締めて、出して、上げて、息を吸って、こ
こをそのまま行けば、 バタッ!

@この時に 動かないですネ! 肩に力が入っていますよネ! 合気にならないのです
。だからベンシンとしては、接触して、肩が抜ける位置、締まって、丹田から溝オチ、
キテンが前に出て、上がる、肩の力が抜ける、ヒュッ! パタッ!

@基本的に ここへいくわけです。だからここを動かす稽古をしないと意味が無い。 

@それを 例えば、胸を掴んで相手を倒すのですが、これの上を掴んでいますネ、これ
をいかないですよネ。それで 掴んでいなくても ここを出して、上げると、いく。
バタッ!
@要は、ここを活性化しないとダメなのに、キテンの位置が分かったというのでは意味
が無い。だから 今回の配布資料に、武田惣角、塩田先生、岡本先生の写真から「キテ
ン」の位置を見ると、3人ともそこを使っている。塩田先生は相手を 空中に飛ばして
いるが、キテンで上げている。岡本先生も杖でこうやっているが、キテンで下げている


@だから「合気上げ」でもそうですが、こうやっても難しいのです。こちら側がバラバ
ラだから。抜いて、開いて、寄せて、こちらから上げる。手は上げない。そのまま呼吸
、首の後ろ、首がこうなると上がらない。首の後ろが伸びると
上がる。 バタッ! ちょっとやってみて下さい。

<指導2:正座でこちらの片腕を両手で掴んできた相手を合気にて後方へ崩す>
32:16
@両手で持たれると なかなか スタイルが  出来ない。それで これ、只、これ、
ここでもつとしても平行です。

@先ず、この手の、肩の力が抜ける。それで肩の力が抜けたら この中心とこの中心と
が分かるから、これとこれで「合気上げ」をする。 オー!

@これ、だから、これが要するに植芝盛平翁の言う『モノがクウでやっている』わけで
す。

@こっちから きちんと力を抜いて、そうすると相手 持つあれが無くなるから 普通
はこのようにじっとしていないから、それに、これの中心がココ、これの中心がココ、
これの中心がココ、このベクトルと、このベクトルをすると 
オー!

@すると 一つのベクトルではないから 頭の中で混乱するのです。これは開いたまま
だから 軸を立てていないから ここで何を回転しようとしても全部当たっていくわけ
です。それを 知らん顔して軸を立てると もう肩の力が
抜けているから 位置が変わりました。

@如何に軸を立てて、力を抜いたらいいのと、その中で この手の中心がここ、この手
の中心がここ、これの中心でここを少し緩めておく。それで こちらからいく。すると
相手は反応が出来ないのです。

@相手は こっちからの力だと思っているから。だから いつも一緒 意識のベクトル
と、力のベクトルを如何に使うか、という説明をしているわけです。騙し合いです! 
(皆で大笑い!)

@だから、力のベクトルでやれば、五分五分からは全然出ないのです。だから 抜いて
、知らん顔をして、次に こっちとこっち 取って、これで ここ これが「付ける」
なのです。この「付ける」のがあるから ウァー!
ちょっと やってみて下さい。立ってやっても良い。相手を投げるのが目的ではない。
意識のベクトルと 力のベクトルの使い方が、

<指導3: 両肩をいきましょう >
@次は 両肩をいきましょうか。この前傾と、伸びと、肩の力の脱力が 押して、押し
て、そこで こう上げておいて、肩で説明するのです。ではなくて、こいつと  
ウァー!

@どうしても こっちでやりたがるでしょう。だから 逆に言えば、これが相手に分か
らないように    気の研究会から思いついた。そこで こう持ってきても良いし、
もう今の力を抜くときに それからすると もう これでずれているでしょう。これだ
けずれている。そこで、 ウァー!

@だから、投げようとしたら 余計にダメなのです。相手がグッと押してくる。抜くの
です、落とす、止めて、今度は相手に中を決めてもらうのです。相手越しで、有難う、
ここで力を抜いて、相手の  切り替えました、立てました。ここでふっといって、
ウァー!

@だから 最初に力を抜けて、通したいが これでこうやってしまうと ホラ 動けな
いのです。浮いている、浮いている、ここから上は。ここから上は水に。 それで 要
するに、手を上げて、力を抜く。また 抜ける、相手がずれました、 そこで相手を止
めているときに 今度は ここで止めておいて、意識のベクトルをここへ入れて、あと
は繰り返す。 ウァー!

@だから 反応が次々に起こるから それに対処しようと思うと違う。相手に押しても
らって、抜いて、   ね! ほら、大椎が上るでしょう!頭の横で上げて、肩の力を
抜いて、 ウァー!

@だから ずらすというのも、一回ではないわけです。そういうキテンなわけです。


              稽古日誌(812)に続く
滋賀より参加の初心者 記






# by shinonomeaiki | 2021-03-08 23:01 | YS さんの稽古メモ | Comments(0)

センタリング呼吸法とは。

世話役です。

平成29年6月24日土曜日
合気観照塾定例稽古にて

★センタリング呼吸法とは

この日、宗匠が考案されて我々弟子達に指導されて来られた、

   センタリング呼吸法

の説明がなされました。

 合気観照塾が発足して15年、更に発足以前の組織で指導しておられた宗匠に弟子入りしてこの方、一度たりともセンタリング呼吸法という説明を受けたことはありませんでした。

 宗匠の合気修得の第一教義は、技や体の動かし方を覚えるのではなく、合気を使える体をつくることです。

 その体をつくる方法として、合気観照之図に基づく、体操、歩法、基本単式稽古、相対稽古等を行ってきましたが、それら全てに共通する身体功というべき位置にあるものが、

  センタリング呼吸法

であるということは漠然と認識していましたが、この日までそれを明確に捉えきれていませんでした。

 ですので、私はこれまでセンタリング呼吸法という言葉を他人に使ったことはなく、又、人に聞かれても

   いえ、違います

   そういう意味ではありません

と、自分の漠然とした認識にかけ離れた解釈を否定するにとどまっていました。

 しかし、この日、宗匠が稽古冒頭に

   初めてセンタリング呼吸法の説
   明をします。

とおっしゃれて、宗匠の御言葉を聞かせて頂きました。

 腹式呼吸ではなく

 胸式呼吸ではなく

 逆腹式呼吸ではない

 ・・・・・

です。

 ・・・・で表したのは出し惜しみではなく、読んだだけで、勝手に解釈されるのを防ぐためです。

 考えてみれば、・・・・と合気を繋げたのは、宗匠が初めてだと思われます。

 大方の流派は

   合気を使えるための鍛錬

   足運び

   脱力

等を教義とされますが、それは間違ってはいないにせよ、枝葉に過ぎないのです。

 また、・・・・があってこそ、合気は武術にとどまること無く、日常においても、

  己と他と空間におけるバランスを
  いち早く認識して、己の身を、他
  の影響という渦中に沈めること無
  く、最小限の持力を最大限の効果
  を産むように発揮出来る

身体と頭脳を構築出来ると思われます。

 15年以上もの間、教義の重きを成して来た、センタリング呼吸法について、弟子達に一切説明して来なかった宗匠も宗匠ですが、一度たりとも質問しなかった弟子も弟子ですよね。

 言葉や単語の解釈に重きを置いて来なかった師弟の明かしと思っておきます。

 宗匠、この度の御指導、本当にありがとう御座いました。

センタリング呼吸法とは。_c0321318_22595405.jpg




# by shinonomeaiki | 2020-12-31 22:59 | 意義 | Comments(0)

東雲道場は、合気修得を志す人の稽古場であり、このブログは、その人達のために稽古内容を記録化する目的で開設しました。
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