YSさんからの第三十四回研究会メモ
合気観照塾東雲道場
世話役 様
内容:K先生から「武蔵の剣」の指導を受けた。
(第三十四回研究会)
期日:2016年9月11日(木)13時~
1.魚住孝志著の「宮本武蔵 日本人の道」を教材として研究
▼ 「術の基礎」の教え
@太刀遣いでは、動きのつながりが大切である。
@だから、日常生活でも、絶えず身体全体が一つにつながって 無理なく動ける
あり方を追求していなければならない。
@日常生活から、自らの心身の有り様を絶えず高めていかなければならない。
@日常生活では、姿勢と動きにおいて、手足や胴体がバラバラな動きにならない
身体遣いがある。
@日常の姿勢や動きにおいても、肩が上がらず、手足足先に余計な力が入らず、
丹田を中心とした全身一体の すっとしたものに、おのずからなっていく。
<指導1>
だから、なっていくのです。気を付けてするのではなく なっていくのが
いい方向なのです。しようと思う間は 余計な力が入るのです。
@芸道でも、稽古の最初に、肩の力を抜き、全身一体で動けるように、基本と
なる身構えを厳しく教えられる。
@心持ち、身なり、目付けは いずれも日常生活から心がけて鍛練すべきである。
@敵に出会っても 慌てることのないよう、日常から隙の無いように注意して
いなければ ならない。
@少し細くし、目玉を動かさずに両脇を見るようにする。日常生活でも 不断に
この目付きが求められる。
2.魚住孝志著の「宮本武蔵 兵法の道を生きる」を教材として研究
▼ 「太刀の道を知ること」の教え
@わずか五本の形のみを教えている。
@最初は、相手の打ちに応ずるのに精一杯。技も所々で途切れてしまう。
@稽古を重ねると、技につながりができてくる。
@少しずつ「太刀の道」が分ってくる。
<指導2>
新陰流でいう「峰」「谷」である。
@その都度、最も振りやすい「太刀の道」が分ると、動きやすい纏まりの動きが
つかめる。
@それに続く一連の動き方もつかめて、スムーズにつながっていくようになる。
@つながりの中で生ずるリズムがつかめてくる。
@すると、一つひとつの動作の ちょうどよい速さも決まってくる。
<指導3>
だから、闇雲に速いだけが良いのではなくて、リズムに合ったちょうど良い
速さ これは 歩法で手を抜いたりすることも そういうのも練習だと、
私は考える。
@つまり、「太刀の道」を知るとは、ちょうどよい速さで、最もスムーズに打てる
リズムを知ることである。
@「太刀の道」と、リズムが分れば、敵の動きを見て取れるようになる。
@敵のわずかな動きでも、「太刀の道」から、次につながる動きが予測できる
ようになる。
<指導4>
只、全くの素人は 何をするかわからない。
@敵の一振りを見ただけで、どの程度の力量か 判断できるようになる。
3.前田英樹著の「宮本武蔵 五輪書の哲学」を教材として研究
▼ 「吊り腰」の教え
@空から降りた縄を 腰帯の背骨の辺りに付けて それで身体全体が吊上げ
られているような心持ちで立つ。
@両膝は やや曲り、身体の重心は 足ではなく、下腹の真下に落ちるように
する。
@上体を常に真っ直ぐに起こして、両足は ふわりと着地させ、体重の移動と
無関係に自在に動かせるようにしておく。
<指導5>
その練習が、猿廻とか 歩法の位置付けになっていると考えています。
@これは、新陰流で言う「吊り腰」の教えだが、一刀の両手保持は、この足法を
基礎としないと かえって不自由なものになる。
▼ 「兵法の身なり」
@うなじと、膝から足先までに力をいれる。この力の意味が難しい。
@うなじは 力むのではなくて、独特の立て方をするのである。頭や胴体が
左右にぶれない様にする うなじの立て方がある。
4.そのあと、、、、 が 武蔵の剣の中に書いてある。それを纏めたのが、
「実体につける」の
◆ 付ける拍子、
◆ 意に添うの二 漆膠の付、
◆ 武蔵の剣 ねばりをかくる
というのが、ほぼ同じようなことを言っているのではないか。
それに 一刀流の先生が
◆ 相伝線で 流派について述べている。
いずれの流派でも、至極の点に至れば、相違はない。
同じ高嶺の月を見るかな、 落つれば同じ 谷川の水
--- 座学 終了 ---
では、昨日 行った「無形以前」の、、、その前に「蹲踞」をやってみます。
<感想>
武蔵の剣「ねばりをかくる」を読むと、合気観照の図がイメージされます。
初心者の錯覚でしょうか。
(滋賀より参加の初心者)
世話役 様
内容:K先生から「武蔵の剣」の指導を受けた。
(第三十四回研究会)
期日:2016年9月11日(木)13時~
1.魚住孝志著の「宮本武蔵 日本人の道」を教材として研究
▼ 「術の基礎」の教え
@太刀遣いでは、動きのつながりが大切である。
@だから、日常生活でも、絶えず身体全体が一つにつながって 無理なく動ける
あり方を追求していなければならない。
@日常生活から、自らの心身の有り様を絶えず高めていかなければならない。
@日常生活では、姿勢と動きにおいて、手足や胴体がバラバラな動きにならない
身体遣いがある。
@日常の姿勢や動きにおいても、肩が上がらず、手足足先に余計な力が入らず、
丹田を中心とした全身一体の すっとしたものに、おのずからなっていく。
<指導1>
だから、なっていくのです。気を付けてするのではなく なっていくのが
いい方向なのです。しようと思う間は 余計な力が入るのです。
@芸道でも、稽古の最初に、肩の力を抜き、全身一体で動けるように、基本と
なる身構えを厳しく教えられる。
@心持ち、身なり、目付けは いずれも日常生活から心がけて鍛練すべきである。
@敵に出会っても 慌てることのないよう、日常から隙の無いように注意して
いなければ ならない。
@少し細くし、目玉を動かさずに両脇を見るようにする。日常生活でも 不断に
この目付きが求められる。
2.魚住孝志著の「宮本武蔵 兵法の道を生きる」を教材として研究
▼ 「太刀の道を知ること」の教え
@わずか五本の形のみを教えている。
@最初は、相手の打ちに応ずるのに精一杯。技も所々で途切れてしまう。
@稽古を重ねると、技につながりができてくる。
@少しずつ「太刀の道」が分ってくる。
<指導2>
新陰流でいう「峰」「谷」である。
@その都度、最も振りやすい「太刀の道」が分ると、動きやすい纏まりの動きが
つかめる。
@それに続く一連の動き方もつかめて、スムーズにつながっていくようになる。
@つながりの中で生ずるリズムがつかめてくる。
@すると、一つひとつの動作の ちょうどよい速さも決まってくる。
<指導3>
だから、闇雲に速いだけが良いのではなくて、リズムに合ったちょうど良い
速さ これは 歩法で手を抜いたりすることも そういうのも練習だと、
私は考える。
@つまり、「太刀の道」を知るとは、ちょうどよい速さで、最もスムーズに打てる
リズムを知ることである。
@「太刀の道」と、リズムが分れば、敵の動きを見て取れるようになる。
@敵のわずかな動きでも、「太刀の道」から、次につながる動きが予測できる
ようになる。
<指導4>
只、全くの素人は 何をするかわからない。
@敵の一振りを見ただけで、どの程度の力量か 判断できるようになる。
3.前田英樹著の「宮本武蔵 五輪書の哲学」を教材として研究
▼ 「吊り腰」の教え
@空から降りた縄を 腰帯の背骨の辺りに付けて それで身体全体が吊上げ
られているような心持ちで立つ。
@両膝は やや曲り、身体の重心は 足ではなく、下腹の真下に落ちるように
する。
@上体を常に真っ直ぐに起こして、両足は ふわりと着地させ、体重の移動と
無関係に自在に動かせるようにしておく。
<指導5>
その練習が、猿廻とか 歩法の位置付けになっていると考えています。
@これは、新陰流で言う「吊り腰」の教えだが、一刀の両手保持は、この足法を
基礎としないと かえって不自由なものになる。
▼ 「兵法の身なり」
@うなじと、膝から足先までに力をいれる。この力の意味が難しい。
@うなじは 力むのではなくて、独特の立て方をするのである。頭や胴体が
左右にぶれない様にする うなじの立て方がある。
4.そのあと、、、、 が 武蔵の剣の中に書いてある。それを纏めたのが、
「実体につける」の
◆ 付ける拍子、
◆ 意に添うの二 漆膠の付、
◆ 武蔵の剣 ねばりをかくる
というのが、ほぼ同じようなことを言っているのではないか。
それに 一刀流の先生が
◆ 相伝線で 流派について述べている。
いずれの流派でも、至極の点に至れば、相違はない。
同じ高嶺の月を見るかな、 落つれば同じ 谷川の水
--- 座学 終了 ---
では、昨日 行った「無形以前」の、、、その前に「蹲踞」をやってみます。
<感想>
武蔵の剣「ねばりをかくる」を読むと、合気観照の図がイメージされます。
初心者の錯覚でしょうか。
(滋賀より参加の初心者)
by shinonomeaiki
| 2016-09-19 19:41
| YS さんの稽古メモ
|
Comments(0)
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
以前の記事
2023年 12月
2022年 07月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2022年 07月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
お気に入りブログ
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
ブログパーツ
最新の記事
合気観照塾東雲道場 |
at 2023-12-31 23:59 |
グループ |
at 2023-12-25 22:00 |
第11回勉強会 東雲十四勢 |
at 2022-07-29 16:36 |
新年、師範からの補足です。 |
at 2022-01-10 10:18 |
道場訓 |
at 2022-01-05 15:41 |