YSさんからの第五十八回研究会稽古メモ582
合気観照塾・東雲道場
世話役 様
内容:K先生から「抜刀術」の指導を受けた。
(第五十八回研究会)
期日:2018年9月9日(日)13時~
第五十八回研究会稽古メモに基づいて、初心者が理解できた範囲で稽古内容を
綴ります。
<指導6:身体の中を伸ばす>
@鞘を付けて 腰に付けて 軽く座ってください。それで、(刀の)頭が自分の中心にあって、それからこの刀のネカタというか、何故これが大事かと言うと、これを余り気にしないで こうやって抜いてください。
このままこうやったらどこまで抜けるか。
今度は、鼠蹊部と仙腸関節でこっちを締めて こうやっていったら抜ける。
分かりますか? (実は)抜いていないのです。ガイドラインに、ここまではちょっとこっちへやります。すると抜けなくなる。身体の中が伸びないのです。
@丁度いい位置というのは、自分の身体の仙腸関節と鼠蹊部のバランスがとれて、身体の中が伸びる上の段。上の段です。下もしんどいです。このまま鼠蹊部と仙腸関節をこう使うと 抜けます。
それで 例えば、イシキより下にいって そのまま こうガイドラインで抜きます。 そのまま、こう如何に身体の中が伸びていないのが分かりますか? だから 自然体で自分の身体の中が伸びる位置で 刀を抜いていかないとダメなのです。
@そうです、結構伸びるものでしょう、身体が。それが、位置が変わると伸び
ないのです。だから、体操の「天地人」というのは、これが ちょうどいく
位置だから伸びるわけで、これが少しでもこっちへいくと、もう伸びません。
抜刀・納刀というのは、仙腸関節と鼠蹊部とで身体の伸びる位置を探す練習
だと思う。
<指導7:引っこ抜くのではない>
@今度はちゃんと、 これも下へ押さえつけない、上げない、引っ張らない。
もう ちょうど最初にいい位置にあって、それで ここをちょっと押して、
このままガイドラインに沿って こういう感じです。それで、もう一つ
おいて、今度は回転させます。そうすると シュパッと抜けます。
@それで 今度はこっちへいったのをこう上げて、肘と肘を意識して、斬らない
で降ろしていきます。そのとき、丁度真ん中で そうーと降りるかどうか。
@今度は首を伸ばして、左手を少し押すようにして 息を吸いながら下げていく。
もう一回落ちる、今度は下まで。ここからスライドさせて、仙腸関節を上手く
使って こういうふうにスライドさせる。これも、この位置なのか、この位置
なのか、丁度いい位置で 息を吸いながら 上げていくのです。
@手首が楽な位置から肩の力を抜いて、手首の力を抜いていくと、ちゃんと鯉口を
切って、ガイドラインに合わせて戻ってきます。この練習は非常に大事だと思い
ます。だから 剣を抜いて このときに身体の中を伸ばして 回転させた時には
で静かに 肘の位置で もう そのまま スーと
@だから、手で抜くのではなくて、縦で引っ張ってきて身体の中で伸ばしていく
という感じです。結構、静かにやっているでしょう。だから、棒でドツクのと
剣の操作というのは違うのです。
<稽古:個別指導>
@右の肘、左の肘、左の肘伸ばし過ぎ!、右の人差し指 伸ばし過ぎ!
そういう身体の作り方をしておくと、必要な処へストーンと落ちるわけです。
<指導9:抜刀術二本目“引身”>
@寄せて、立つ。ここで 親指とかにあまり力を入れない。ここで ていく
のです。ここで これ 絶対に抜けません、物理的に。 ここで お尻をピュッ
と上げていくと 抜ける。その 上げながら 右足を引く。これで ここから、
ここから、ここで締めながら 今度は こいつで こう送っていくわけです。
それで いい位置に上がって、それで ついて
だから仙腸関節の運動をやる。これが見立ての練習をやって、又 そのまま。
ちょっと抜くところから やってみてください。
<稽古:個別指導>
@引っこ抜かないで、いったん 抜けないというところで止まってください。
そこから お尻をくっと上げて、鞘をちょっと回すと ストーンと足の前に
落ちてきます。右足を引いて、すると 前足の前をカバーできるのです。
Q:足をふせぐのですか?
A:そうです。だから どこがふせぐ防ぐのに一番いい位置かなのです。
ふせぎにいくのではなく、落ちてくる位置で完全に相手を押さえられるか
どうか、なのです。
@もう(刀の)頭を下(床)に付けるくらい迄いって、抜けないというところ
からどうしたら抜けるか、というのを私(先生)は考えた。最初、二尺二寸
でやっても抜けなかったのです。
@速く抜こうと し過ぎです! 早く抜くよりも 身体をちゃんと捉えないと
速く抜けないのです。先ず、お尻をくっと浮かしてください。そこで未だ
抜かない。お尻が上がったところで止まる。そこで刀をシューと、抜かない
で、落してくる。 抜こうとし過ぎている! 抜こうとするのを止める!
そこでストップ! そこで 自分の中心がちゃんとできているかどうかを
チェックする。それで鯉口を切って、シャーと落とす。そうです、そこで
お尻を上げる。そして鞘を回転させて 右足を引く。するとここへ落ちる。
抜かないのです! 勝手に落ちてくる! だから、如何に早く抜くのかでは
なくて「身体をつくるための抜刀だ」と 私(先生)は考えている。だから、
一つ一つストップモーションするというのが大事なのです。ここまでOK。
ここで抜けていって、これ以上抜けないところで お尻をくっと上げながら
回転すると ここへ落ちてくる。なんの無駄もないのです。
@そこで抜こうとするから身体がずれるのです。要は 落ちてくるところへ
落とせばよいのです。どこへ落ちてくるのかを体感として確かめてほしい。
「抜いて 速く切ろう!」というのとは 違うのです。ちゃんとできれば
速く抜けて、速く動けるのです。
@そこでズーと落としていった、お尻を上げた、右足を引いた、回転させると
そこへ落ちてくる。それを 未だ抜いているから 一段右なのです。だから
大事なのです。それを 途中で要らないことをするから 遅くなるのです。
何しろ、オモサに聞く。そして身体に聞く。未だ、抜いている!もう手を
離してください、下に落としてください、持っているだけ。左へ行き過ぎ。
非常にしんどい姿勢。そこで身体の位置を調整するわけ。それで落として
いく。抜かない、ついていく、そこで お尻をくっと上げて、回転させます。
それで右足を引くのです。だから、刀が落ちた位置を見れば 間違っている
かが分かるわけです。怖いものでしょう。
@いや、前に出すのではない、引く、回す、そうです。回転させながら右足を
後ろに引いて、下に そうーと落としていくわけです。それまで抜かない。
それで、最後のところで また、 してください。
@だから 抜けなかったら 落ちるのですけれど、それを 抜こうとしたら
ずれてくる。だから、ポイント、ポイントで止まることが大事。それで
その追い方がきっちりとできてきたら、一筆書きでやればよいのですけれど、
最初から一筆書きにしようとすると、もう ずれたまま 早く抜こうとする。
ここまでは大丈夫か、ここまでは大丈夫かという、だから自分に聞くのですよ。自分のまずいところを見極める。あっ ここ、骨盤先にゆがめた!あっ
ここ、 そういうことを気付くためのもので、速く抜こうとするのは 凄く
遠回りなのです。
@そこを変えないで、抜かないから ここへしか落ちないのです。それを何とか
しようとするから ずれていって守るべき足は「置いてけぼり」になるのです。
それを引こうとするから こっちへいってしまう。ここが「がら空き」になる。
ここへ ちゃんと守れないとアカンわけでしょ!
<指導11:抜刀術三本目“胸の刀”>
@次に、今度は 下から抜くのをやります。只、余り形とかは関係ないのです。
ポーンと当てて この時に こっちへいったり、こっちへいったりしたら
ダメで、これが ちょうどいい位置にあれば 抜けます。
だから、足は いいですから とりあえず ここからポーン。回転させて
もうこの位置。というスタンスです。このまま ここ迄ですね。
こう、こう、こうです。先っちょ、背中を伸ばして、下からスー、その時に
手でやるのではなく 仙腸関節で刀が付いてくる。そこも一筆でやらなくて、
いったん上げて、そこから回転させると こうナグラないで、そのまま分け目
を回転させる。だから 最初は 本当は一筆でやらずに 出来るだけ ガキ、
ガキ、ガキ、とやって それが慣れて きて、間を一筆でいくようになる。
しかも綺麗だし合理的です。
だから 抜いて、こう上がったときに 相手の手とかを どう斬り上げて
それが回転して 今度はバスッといくのですけれど、斬っていないのです。
回しているのです。だから ちゃんと斬り上げて、回転させて落すと 力は
入らないのに、回してやるから。
Q:やはり ここで止めて斬るのですか?
A:抜いて、ここで ガシャントと合わせて斬る。ここで止めて 斬る。
だから、足は止めるのが主です。こっち側は 抜いて 下から また、
逆に言えば 持っていたら本当は手を斬るのです。ここで斬るのです。
@その辺りはどうでもよいのです。大事なのは ここなのです。だから説明に
誤魔化されたらダメなのです。大事なことは隠しているのです。隠さないと
自分が負けるから 大事なことは言わないのです。だって 昔は 弟子に
やられるかもしないのですから。
@だから、ここで斬れる練習、ここで斬れる練習、ここで分かれる。見た目は
綺麗です。それがここなのです。一番近いのは ここなら未だダメです。
だから こう伸ばして斬れるわけです。だから 身体の中が伸びる位置が
正しいのです。形をやるのではないのです。
いろいろやってみて、ここを本当にやったら斬れるのか。これは 後で
やりますが 型稽古「燕飛」で、刀棒をこうやって斬るのを、こうやって
斬って、だから それを 只 そうやって外すのではなくて、いったん
要するに回転させて、身体の中を伸ばしていけばよいのです。
これ、只、こうやって引っ張っているわけではないのです。パーン! 回転
させて、中を伸ばすわけです。それと同じような動作になっていかないと。
如何に 身体の中が伸びる位置でやるか、なのです。
@息を吸って、立って、それで立っても同じように 例えば こう 身体の中
を伸ばす。仙腸関節で動く。仙腸関節で動けばコンパクトに動ける。それで、
もう斬ろうとはしない。落としたら斬れるのです。そこに意識をだんだんに
乗っていくわけです。それの結果なのです、身体の中が伸びるというのは。
<感想>
今年3月の第五十三回研究会以来 半年ぶりに制剛流抜刀術の三本をご指導
戴きました。先生曰く“抜刀・納刀というのは 仙腸関節と鼠蹊部とで
身体の伸びる位置を探す練習”。 “抜かないのです! 勝手に落ちてくる!
如何に早く抜くのかではなくて 身体をつくるための抜刀だ“ との教えに
初心者にも だんだんに「抜刀」の意味が分かりかけてきました。
滋賀より参加の初心者 記
世話役 様
内容:K先生から「抜刀術」の指導を受けた。
(第五十八回研究会)
期日:2018年9月9日(日)13時~
第五十八回研究会稽古メモに基づいて、初心者が理解できた範囲で稽古内容を
綴ります。
<指導6:身体の中を伸ばす>
@鞘を付けて 腰に付けて 軽く座ってください。それで、(刀の)頭が自分の中心にあって、それからこの刀のネカタというか、何故これが大事かと言うと、これを余り気にしないで こうやって抜いてください。
このままこうやったらどこまで抜けるか。
今度は、鼠蹊部と仙腸関節でこっちを締めて こうやっていったら抜ける。
分かりますか? (実は)抜いていないのです。ガイドラインに、ここまではちょっとこっちへやります。すると抜けなくなる。身体の中が伸びないのです。
@丁度いい位置というのは、自分の身体の仙腸関節と鼠蹊部のバランスがとれて、身体の中が伸びる上の段。上の段です。下もしんどいです。このまま鼠蹊部と仙腸関節をこう使うと 抜けます。
それで 例えば、イシキより下にいって そのまま こうガイドラインで抜きます。 そのまま、こう如何に身体の中が伸びていないのが分かりますか? だから 自然体で自分の身体の中が伸びる位置で 刀を抜いていかないとダメなのです。
@そうです、結構伸びるものでしょう、身体が。それが、位置が変わると伸び
ないのです。だから、体操の「天地人」というのは、これが ちょうどいく
位置だから伸びるわけで、これが少しでもこっちへいくと、もう伸びません。
抜刀・納刀というのは、仙腸関節と鼠蹊部とで身体の伸びる位置を探す練習
だと思う。
<指導7:引っこ抜くのではない>
@今度はちゃんと、 これも下へ押さえつけない、上げない、引っ張らない。
もう ちょうど最初にいい位置にあって、それで ここをちょっと押して、
このままガイドラインに沿って こういう感じです。それで、もう一つ
おいて、今度は回転させます。そうすると シュパッと抜けます。
@それで 今度はこっちへいったのをこう上げて、肘と肘を意識して、斬らない
で降ろしていきます。そのとき、丁度真ん中で そうーと降りるかどうか。
@今度は首を伸ばして、左手を少し押すようにして 息を吸いながら下げていく。
もう一回落ちる、今度は下まで。ここからスライドさせて、仙腸関節を上手く
使って こういうふうにスライドさせる。これも、この位置なのか、この位置
なのか、丁度いい位置で 息を吸いながら 上げていくのです。
@手首が楽な位置から肩の力を抜いて、手首の力を抜いていくと、ちゃんと鯉口を
切って、ガイドラインに合わせて戻ってきます。この練習は非常に大事だと思い
ます。だから 剣を抜いて このときに身体の中を伸ばして 回転させた時には
で静かに 肘の位置で もう そのまま スーと
@だから、手で抜くのではなくて、縦で引っ張ってきて身体の中で伸ばしていく
という感じです。結構、静かにやっているでしょう。だから、棒でドツクのと
剣の操作というのは違うのです。
<稽古:個別指導>
@右の肘、左の肘、左の肘伸ばし過ぎ!、右の人差し指 伸ばし過ぎ!
そういう身体の作り方をしておくと、必要な処へストーンと落ちるわけです。
<指導9:抜刀術二本目“引身”>
@寄せて、立つ。ここで 親指とかにあまり力を入れない。ここで ていく
のです。ここで これ 絶対に抜けません、物理的に。 ここで お尻をピュッ
と上げていくと 抜ける。その 上げながら 右足を引く。これで ここから、
ここから、ここで締めながら 今度は こいつで こう送っていくわけです。
それで いい位置に上がって、それで ついて
だから仙腸関節の運動をやる。これが見立ての練習をやって、又 そのまま。
ちょっと抜くところから やってみてください。
<稽古:個別指導>
@引っこ抜かないで、いったん 抜けないというところで止まってください。
そこから お尻をくっと上げて、鞘をちょっと回すと ストーンと足の前に
落ちてきます。右足を引いて、すると 前足の前をカバーできるのです。
Q:足をふせぐのですか?
A:そうです。だから どこがふせぐ防ぐのに一番いい位置かなのです。
ふせぎにいくのではなく、落ちてくる位置で完全に相手を押さえられるか
どうか、なのです。
@もう(刀の)頭を下(床)に付けるくらい迄いって、抜けないというところ
からどうしたら抜けるか、というのを私(先生)は考えた。最初、二尺二寸
でやっても抜けなかったのです。
@速く抜こうと し過ぎです! 早く抜くよりも 身体をちゃんと捉えないと
速く抜けないのです。先ず、お尻をくっと浮かしてください。そこで未だ
抜かない。お尻が上がったところで止まる。そこで刀をシューと、抜かない
で、落してくる。 抜こうとし過ぎている! 抜こうとするのを止める!
そこでストップ! そこで 自分の中心がちゃんとできているかどうかを
チェックする。それで鯉口を切って、シャーと落とす。そうです、そこで
お尻を上げる。そして鞘を回転させて 右足を引く。するとここへ落ちる。
抜かないのです! 勝手に落ちてくる! だから、如何に早く抜くのかでは
なくて「身体をつくるための抜刀だ」と 私(先生)は考えている。だから、
一つ一つストップモーションするというのが大事なのです。ここまでOK。
ここで抜けていって、これ以上抜けないところで お尻をくっと上げながら
回転すると ここへ落ちてくる。なんの無駄もないのです。
@そこで抜こうとするから身体がずれるのです。要は 落ちてくるところへ
落とせばよいのです。どこへ落ちてくるのかを体感として確かめてほしい。
「抜いて 速く切ろう!」というのとは 違うのです。ちゃんとできれば
速く抜けて、速く動けるのです。
@そこでズーと落としていった、お尻を上げた、右足を引いた、回転させると
そこへ落ちてくる。それを 未だ抜いているから 一段右なのです。だから
大事なのです。それを 途中で要らないことをするから 遅くなるのです。
何しろ、オモサに聞く。そして身体に聞く。未だ、抜いている!もう手を
離してください、下に落としてください、持っているだけ。左へ行き過ぎ。
非常にしんどい姿勢。そこで身体の位置を調整するわけ。それで落として
いく。抜かない、ついていく、そこで お尻をくっと上げて、回転させます。
それで右足を引くのです。だから、刀が落ちた位置を見れば 間違っている
かが分かるわけです。怖いものでしょう。
@いや、前に出すのではない、引く、回す、そうです。回転させながら右足を
後ろに引いて、下に そうーと落としていくわけです。それまで抜かない。
それで、最後のところで また、 してください。
@だから 抜けなかったら 落ちるのですけれど、それを 抜こうとしたら
ずれてくる。だから、ポイント、ポイントで止まることが大事。それで
その追い方がきっちりとできてきたら、一筆書きでやればよいのですけれど、
最初から一筆書きにしようとすると、もう ずれたまま 早く抜こうとする。
ここまでは大丈夫か、ここまでは大丈夫かという、だから自分に聞くのですよ。自分のまずいところを見極める。あっ ここ、骨盤先にゆがめた!あっ
ここ、 そういうことを気付くためのもので、速く抜こうとするのは 凄く
遠回りなのです。
@そこを変えないで、抜かないから ここへしか落ちないのです。それを何とか
しようとするから ずれていって守るべき足は「置いてけぼり」になるのです。
それを引こうとするから こっちへいってしまう。ここが「がら空き」になる。
ここへ ちゃんと守れないとアカンわけでしょ!
<指導11:抜刀術三本目“胸の刀”>
@次に、今度は 下から抜くのをやります。只、余り形とかは関係ないのです。
ポーンと当てて この時に こっちへいったり、こっちへいったりしたら
ダメで、これが ちょうどいい位置にあれば 抜けます。
だから、足は いいですから とりあえず ここからポーン。回転させて
もうこの位置。というスタンスです。このまま ここ迄ですね。
こう、こう、こうです。先っちょ、背中を伸ばして、下からスー、その時に
手でやるのではなく 仙腸関節で刀が付いてくる。そこも一筆でやらなくて、
いったん上げて、そこから回転させると こうナグラないで、そのまま分け目
を回転させる。だから 最初は 本当は一筆でやらずに 出来るだけ ガキ、
ガキ、ガキ、とやって それが慣れて きて、間を一筆でいくようになる。
しかも綺麗だし合理的です。
だから 抜いて、こう上がったときに 相手の手とかを どう斬り上げて
それが回転して 今度はバスッといくのですけれど、斬っていないのです。
回しているのです。だから ちゃんと斬り上げて、回転させて落すと 力は
入らないのに、回してやるから。
Q:やはり ここで止めて斬るのですか?
A:抜いて、ここで ガシャントと合わせて斬る。ここで止めて 斬る。
だから、足は止めるのが主です。こっち側は 抜いて 下から また、
逆に言えば 持っていたら本当は手を斬るのです。ここで斬るのです。
@その辺りはどうでもよいのです。大事なのは ここなのです。だから説明に
誤魔化されたらダメなのです。大事なことは隠しているのです。隠さないと
自分が負けるから 大事なことは言わないのです。だって 昔は 弟子に
やられるかもしないのですから。
@だから、ここで斬れる練習、ここで斬れる練習、ここで分かれる。見た目は
綺麗です。それがここなのです。一番近いのは ここなら未だダメです。
だから こう伸ばして斬れるわけです。だから 身体の中が伸びる位置が
正しいのです。形をやるのではないのです。
いろいろやってみて、ここを本当にやったら斬れるのか。これは 後で
やりますが 型稽古「燕飛」で、刀棒をこうやって斬るのを、こうやって
斬って、だから それを 只 そうやって外すのではなくて、いったん
要するに回転させて、身体の中を伸ばしていけばよいのです。
これ、只、こうやって引っ張っているわけではないのです。パーン! 回転
させて、中を伸ばすわけです。それと同じような動作になっていかないと。
如何に 身体の中が伸びる位置でやるか、なのです。
@息を吸って、立って、それで立っても同じように 例えば こう 身体の中
を伸ばす。仙腸関節で動く。仙腸関節で動けばコンパクトに動ける。それで、
もう斬ろうとはしない。落としたら斬れるのです。そこに意識をだんだんに
乗っていくわけです。それの結果なのです、身体の中が伸びるというのは。
<感想>
今年3月の第五十三回研究会以来 半年ぶりに制剛流抜刀術の三本をご指導
戴きました。先生曰く“抜刀・納刀というのは 仙腸関節と鼠蹊部とで
身体の伸びる位置を探す練習”。 “抜かないのです! 勝手に落ちてくる!
如何に早く抜くのかではなくて 身体をつくるための抜刀だ“ との教えに
初心者にも だんだんに「抜刀」の意味が分かりかけてきました。
滋賀より参加の初心者 記
by shinonomeaiki
| 2018-09-22 07:21
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第11回勉強会 東雲十四勢 |
at 2022-07-29 16:36 |
新年、師範からの補足です。 |
at 2022-01-10 10:18 |
道場訓 |
at 2022-01-05 15:41 |