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合気観照塾東雲道場

JIさんからの抜刀稽古メモ

JIさんからの抜刀稽古メモです。

試斬

数日前、東雲道場連絡掲示板に試斬を実施すると言う連絡。

その時の私の「思い」はこうだった。

左の袈裟は斬れる!

右袈裟は...?
前回の試斬で散々な結果であったので自信がない。

車(しゃ)の構えから逆袈裟?
どうやって斬るんだ?
刃筋は?

こんな疑問が出るのは、普段の稽古でただ振り回しているからですね。反省...

と言う様なところでした。

なので木刀を持って庭に出て刃筋の確認。

右袈裟を2、3回振ってみる
前回の時よりちょっとは
マシか!
車から逆袈裟も2、3回
最後の方で刃筋をくねっている気がする。
まっいっか!
やり過ぎると癖になるので終了。

と振り返ると飛行するカメムシがこちらに接近中。

『斬る!』と思い、袈裟斬りでスパッ!プチ 当たった
、いや斬った。
見事に物打ち当たり、カメムシは無残な姿で足下に転がっていた。

その後、刃筋の何の探究も無く、いざ試斬本番当日

左袈裟
難無くスパッと斬れた。
角度、切口ともに納得できるものであった。

右袈裟
ドスッと言う鈍い手ごたえ
斬れたのか斬れなかったのか記憶は定かでは無い、都合の悪い事は記憶しないのが私の主義だ。
角度は甘く、切口不良

逆袈裟
3回実施
1、2回は、巻藁の半分くらいで刀が止まり巻藁を刀で持ち上げる様な状態が続いた。

3回目の前に世話役さんからの指導で
  身体が伸びている
と言う事と
  斬ろうと思わないと斬れないですよ
との事。
私は、その言葉で ハッと気づく事があり次の行動をとった。

巻藁に向かって、右人差し指で右下から左上へ斬り上げながら、こう唱えました。 「斬る!」と。

3回目の逆袈裟
何も考えず斬りに行く。
考えないと言う事も考えない。
ビリリリッ?スパッ!
ホームラン
斬った巻藁が遠くに飛んで行った様な気がした。
巻藁を見ると
角度 良し、切口 良好であった。

なぜ斬れたのか?
考察してみました。
勿論、世話役さんのアドバイスがあったからに違いない。
中でも
  「斬ろうと思わなと斬れないですよ。」
が私の心に引っかかった。
半ば「ちゃんと斬ってくださいよ」的にも聞こえた様な気もしましたが(違っていたら、すいません)

そうなのです。
斬ろうとしていなかったのです。
ただ、斬るまね、斬る動作をしていただけなのです。
なので斬れなかった。
本来目的の「斬る」事を忘れてしまっていたのだ。


だから私は、「斬る!」と言う事をはっきりと確実にする為に、おまじないの様な事をして命令を強調したのです。

誰に命令したのか?
人の動作の順序はこうだ。

1 巻藁の前に刀を持った私がいる
2 私(脳)が巻藁を斬ろうと思う
3 その命令で身体が巻藁を斬る

身体に命令したのです。
命令した後は、余計事は考えない。

余計な事とは、何か?
行動開始後の命令です。

斬ると言うほんの数秒の間に、握りはこうで刀の角度が何度でこの間合いに入ったら斬り出す等、斬る事に対しての正しい情報なんでしょうが、そんな命令をするとスムーズな身体の動作の妨げになり、本来目的の斬る事を忘れてしまうので余計なのです。

だから、命令(思い)は、簡単でシンプルでいいんです。

それと、結果に囚われない事。
斬るまえから、
斬れるかなぁ?
斬れなかったらどうしよう。
なんて思っていると斬れるはずがなく、逆に
斬る
斬れる
斬れて当然
斬れるに決まっている
と思う方が斬れるのだ。

ファイルアンサー
斬る事を忘れず、色々と考えず、ポジティブに斬ると
斬れるのだ。
その大部分が脳(思い)の使い方次第なのです。

長々と記してきましたが、
簡単に言うと世話役さんのアドバイスを素直に聞いたら斬れちゃったと言うだけの話ですが、私が感じ思ったのだから仕方ない。

思考する生き物の「思い」は無限に自由なのだから

東雲道場 JI


世話役です。

記事の提供ありがとうございます。
私の声かけはきっかけにしか過ぎません。
JIさんの日々の鍛錬が体に染みついているからこそ、斬れただけのことです。
この抜刀稽古に参加して頂いた方にはそれぞれ抜刀の技の課題を用意していました。
私がみるに皆さんそれぞれは、充分にその課題を確実に果たせる能力を備えられています。

私はこの抜刀稽古では、
   障害を乗り越える楽しみ
にはして頂きたくないと考えております。

それを楽しみにすれば、ただの曲芸になります。

私が抜刀稽古の目的のひとつにしているのは、
   発揮する
ということです。

例えば、JIさんで言えば、巻藁を斬ったのはJIさん自身ですので、私ではありません。

では斬れなかったJIさんは?

これもJIさんです。

私はJIさんには、
   体が伸びている
と言いましたが、伸びている原因については言いませんでした。

伸びている原因は
   お留守になっていた
からです。

それは、
   斬ろうと努力する
ことに集中して、
   斬ること
に集中出来ていない。

 その結果、定例稽古で身につけた
   呼吸
   身体操法
等を具備した斬激が発揮できておらず、意識が刀に集中し過ぎて、体がお留守になっておられました。

 ですから
  斬ろうと思わなと斬れないですよ
とアドバイスしました。

 するとJIさんは直ぐに私の声の意味を理解されて直ぐに斬激を発揮されました。
 流石です。

 兵法に曰く、敵が自軍を上回る数でも戦場で兵を動かせなければ、いないのと同じである。

 日本刀は、
  ああだこうだと体の中でお喋りしながら
物体を切断出来るようには設計されていないのです。

 刹那に、斬るという目的意識と体内操作技量が合致した時に道具の能力を発揮するように設計されているのです。

 ですから、抜刀稽古では
  何々截りが出来たー
という達成を目的にするのではなく、
  意識することなく発揮すること
を目的にして頂きたく願います。 

 皆さんは既にもう斬れます。




by shinonomeaiki | 2018-11-17 01:03 | 抜刀稽古 | Comments(0)

東雲道場は、合気修得を志す人の稽古場であり、このブログは、その人達のために稽古内容を記録化する目的で開設しました。
by 世話役
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