合気観照塾東雲道場

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YSさんからの研究会稽古メモ

合気観照塾・東雲道場 
世話役 様

   内容:K先生から「相架ける位置」の指導を受けた。
      (第五十三回研究会)
   期日: 2018年4月8日(日)13時~

S代表の第五十三回研究会稽古メモに基づいて、初心者が理解できた範囲で稽古
内容を綴ります。

<指導1:書籍から読み聞かせ>
@今日は 下段を中心にやります。下段八勢をやります。
@長岡トウシュウ先生の「心の伝え方」から
 “昔のアケミの型にちなみ、無刀取りの意を考えて作っている”
(K先生のコメント)
 どういうふうに考えて この型を作ったかというのが分かるようになって
 いる。

@月刊誌秘伝に掲載されたW先生の記事から、
 “如何なる   においても、間合い、間つもり、拍子、調子が一致して 
  一つの勝ち口を使えるようになったとき、その人にとって その勝ち口を
  技に消化したことになる。“
 “この場合、身勢、体捌き、足捌き、手の内が出来上がっていることは 当然
  なこととして その基準に入れない。“
 “だから、手の内をちゃんとする方法として、相架け返し、相架け流しがある。
 “初心者が身に付けなくてはならないのは 身勢であるが、これには相架けが
  最も有効であり、   逆相架け返しを   “
 “この相架けで身勢を作りつつ、無刀の間合いを自然に身に付けるようにする
  わけである。
(K先生のコメント)
 意味は分からなくても、どういうことかを想像しながら やってみたいと
 思います。

<指導2:相架ける位置>
@打太刀は籠手をはめて 木刀を持ってください。
@使太刀は、二天一流の細い木刀を持ってください。

@下段というのは、丹田の近くに。
@別に 手をべったり付けなくてもよいが、ヘソの下にあって 上にあれば下段。
 真ん中へ入れれば中段。ここから上にあるのを上段と昔は言っていた。甲が
あるから。今は雷刀と言っている。
@下段のやり方は、余り前に出し過ぎないし、引っ付けない。
@ちょうど 力を抜いて、頭の上くらいに。
@これを「順」というのは、こういうふうにやるのです。右が「順」です。
 それで、左が「逆」です。
@それで、手を使わないで、このまま籠手に付けて ここまでいって押しても 何も
 起こらない。
@どの間合いで、身体を伸ばして、手を伸ばして、付けて、この角度で押しても 
 こうです。
@この中の どの角度で、この角度で、どの角度で中心を押せば動くかなのです。
@だから 下段からここに入るときに、その角度になっていないとダメなわけです。
@それが「身勢」と「峯」「谷」なわけです。

@ところが、皆 バンバンやりに行くので 最適角度になっていないところで 
 頑張ってしまうのです。
@でも これはココ、これはココ、身体は真っ直ぐ。これで押せばよいわけです。
@だから 手で押しているわけではないのです。

@最初に、身勢をどっちでも  ここなんですけれども それが一点に入れる位置、
この角度、この角度、
@相手のこっちに向かない。真っ直ぐ向いて。会陰から 逆 伸ばして 引きと攻め
 をして歩く。それを ちょっと体験してください。

@何故 下段かというと、下段のほうが押しやすいからです。中段だと 伸びしろ
 が余りない。上段だと、上から下へしか いかない。
@只、本当は「型」としては 普通に相架ける位置というのがあるのです。あとで 
 袋竹刀でやりますけれども このときも この角度、この角度なのか、この角度
 なのか、相架けの一番よい位置なら 返せるのです。
@ところが、こうなってしまうと もう返せない。それが 一番大事なのです。
@どちらを向いても これで返せる位置でないとダメなわけです。
@というのは、身勢をちゃんとしておかないとダメなのです。

@それと、説明だけを先にしてしまうと、「疾雷刀」というのは、すーと伸びて、
 バーンといくのですけれども、このとき、この角度ではいかない、この角度、
 この角度でないといかない。
@だから、どの角度、何度というわけではないが、いく角度です。

@それで、後ほど稽古をするが、下段で こっちへ付けておいて いける距離まで
 くる。間境で、これは入り過ぎ。これは手前。ここで こっちへ移って丁度よい
 格好で入るというのを やりたいのです。
@そこへいくと、ここの最初、顔に突き刺さる。だからこれではやりません。でも、
 一番大事。
@何故 これをするか、というと、手の内が分かる。それから この角度、この角度、
 ここ、ここで真っ直ぐ、というわけです。
@ところが ちょっとずれるだけで もういかない。こっちへ こういかない。
@それで、こんどは こう、「間合い」というのも こうやっていって 相手が
 攻めてきたら相架けるわけです。相架けて付く。
@それで、 相手が 只、待っていたら、“はい、ご苦労さん!”といって、ここへ
 付けるというふうに。全部が入っているわけです、剣対? に。

@そこへいくのに よい位置というのは何度ですか と聞かれても答えられない。
@二人一組で 籠手を付けている人に 上手くリードしてもらってください。
 では 稽古を始めてください。

<指導3:刀棒を使って>
@籠手ではなくて 刀棒にしてもいいですから それで軽く押してみてください。
@それが、この角度がココ。この角度がココ。腹をこちらに向けて、相手の こう
 入っていくと ずれます。
@この角度なら 相手が打ってきても“はい、ご苦労さん”と言って外せます。
@ところが、こいつが これで こうやっていると、負けます。分かりますか?

@だから、本当に「この刃筋、峰、谷、のこの角度」がいかに大事か。
@だから、離れていて こうやってガーンと打ってきたときも、この角度で
 ガーンと打ってきたら、はい、斬ってください。こう、真っ直ぐに斬ってください。
 すると負けるのです。

@ところが、「30度で入れ!」というのは、この角度から相手が落ちていく
 わけです。
 
@これが30度。ちょうど この菱のところが 取れるわけです。
@ところが こいつがこうなってしまうと もう ダメなわけです。

@だから、「何度がいい!」というのではなくて、自分の身体、身勢がちゃんと
できていて、尚且つ、「手の内が出来る道を探しなさい!」ということです。

<指導4:相手が雷刀の構え>
@それで、相手が 全然来なければ、こっち、こっち、といって崩す。
@相手が そのまま打ってきたら、離して“はい、ご苦労さん”ということも
 出来る。

@ところが、その“はい、ご苦労さん”が 相雷刀だったら、ここで外せる。
 これを“センヨク刀”という。蝉の羽の薄さ位だけ外しなさいという意味。
@このままこういっていたら 敗れるわけです。 それが ここへこうやって外す。
 これを“ミノムシ”という。
@今度は中段でちょっと高く。付ける先をここに付けて。ここにあるから 打って
 きたときに外せるわけです。それが「中段の稽古」なのです。
@今度は、下段になってくると 同じように外しても 当たりそうになります。
 だから、下段のときは 少し外してから入っていくとか。
@それが 小太刀のときに そのまま相手が打ってくるのを “はい、どうぞ!”
 というのを こうやってもよいし、来そうだったら 外して“はい、ご苦労さん”。
@そういうことが大事になってくるのです。

Q:下段も「外し」だけなのですか?
A:だから、付ける、入れる、と観照の図に書いてある。
Q:中段だけ かな と思っていました。
A:いいえ、全部あります。そういう意味では。

@そういうことを考えると「突っ込む」こともダメだし、「ドツキにいって、
 軸がくずれる」のもダメです。
@だから、どちらにいってもよいように しておかないとダメなのです。
@そういうことを考えて、「刃筋、峰、谷、」というのが、ちょうど位置と
 いうのが ここで分かるようにしないとダメなのです。

<S代表からのコメント>
 今回の研究会では 下段からの稽古を御指導頂きました。
 新しく学ぶ動きや間合い、拍子で戸惑いもあったと思いますが、今迄稽古した
 体の中を伸ばす等の体内操作を基に、相手の動きに連れ随って後出しジャンケン
 で勝つことや ここしかないという太刀筋を炙り出すということは共通して
 います。 各々稽古、研究をお願い致します。

(滋賀より参加の初心者)
 前回の稽古で「中段十四勢」、今回は「下段八勢」の稽古が行われたが、初心者
 には難解難入でした。まさに大きな壁を感じて これ以上は進めない内容でした。

世話役です。
YSさんの御感想は的を得ています。
おおよそ剣術の型というのは、知った時には
   何でこうなんだ
と思うのが常です。

それを自分で考えて咀嚼して行く作業をすることに型の面白さがあります。

意味が分かった時、腑に落ちるのですね。

頑張ってください!


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by shinonomeaiki | 2018-04-23 07:27 | YS さんの稽古メモ | Comments(0)

試斬稽古もする理由

スリランカ出身の僧侶。
スリランカ上座仏教長老であり、スリランカ上座仏教シャム派の日本大サンガ主任長老、日本テーラワーダ仏教協会長老、スリランカ・キリタラマヤ精舎住職である
  アルボムッレ・スマナサーラ氏
は著書で
  
・人はどのような物を食べても、体が生命の維持のために体内に取り込む栄養素は大体同じである

・このように脳も同じで、知識も必要な物を取り込むようにしなければならない

というくだりを読んだ覚えがあります。

試斬で、藁を截ることが気持ちが良い、格好がいい、人より上手い等と思って快感を得る人は残念な人です。

試斬というのは、準備に結構な手間と時間がかかります。

せっかく時間、労力、費用をかけて試斬を行っても、そのようなことしか思えない人は非常に残念な人です。

例えるなら、ステーキを食べてもたんぱく質が吸収されず、お米を食べても炭水化物を吸収しない胃腸をお持ちの人です。

東雲道場で行う試斬のモットーは、
 抜刀すれば
   何も無い世界
 に入る
です。

中村天風氏の言葉を借りて言えば、
 absolute stillment
(アブソリュート・スティルメント)
  絶対的静寂
が近い概念かも知れません。

東雲道場では、試斬を初めて行う人には
  残心
を重ねて指導させて頂きます。

この残心の意味は、
  倒れた相手に対して心を残す
という意味で、最後まで気を抜かないことに配意するのです。

しかし東雲道場での残心の意味合いはもうひとつあります。

それは、
   何も無い世界
から自分を連れて帰るメソッドです。

残心により平常に自分を戻して、納刀するのです。

何も無い世界には
記憶、意志、意識、概念、思想、時間、感情・・・
がありません。

正確に言えば感覚として感じられないのか、記憶していないのかは分かりませんが。

しかし
   何も残っていない
感覚を感じるのは抜刀して残心までの刹那です。

抜刀した後の記憶が無い。
どうやって截ったか分からない。

この感覚こそが、試斬で一番大切にする感覚なのです。

試斬に慣れている人は、
  そんな感覚ないよ
  しっかり稽古の成果を踏まえて截っている
というかも知れません。

ただそれは、残念です。

そういうパフォーマンスは、試斬で伸ばす必要はありません。

そんなこと言っても、
  何も無い世界になんか入れない
と言う人がいるかも知れません。

そういう人は、はじめからやり直して下さい。

東雲道場では、合気観照塾宗匠の考案された
  形稽古をおぼえないカリキュラム
で剣術、合気柔術の稽古を行い基礎を積み上げております。

基礎稽古において、脳や体への入力の仕方を違うと、
  何も無い世界
は発動しません。

やり直せばいいんです。

私は今でも宗匠の脇差を持った時の
ことを覚えています。

体と魂が小刻みに震えた

という感覚でした。

その感覚の意味を知りたくて自分でも刀を買い、縁あって抜刀試斬を経験することになりました。

またその試斬の先生のセンスが良かったのです。
截れないことをとやかく言わない先生です。
今のはこうだな、ああだなと指導してくれる。
截らなきゃ駄目だとは絶対に言われたことが無いのです。

抜刀の後は記憶が無く、意志が無かったのに、確かに截っているのです。

截ったのも自分に他なりません。

では截った自分とは、何なのか。

それは日常の記憶や意志で認識出来ていない自分です。

認識出来ていなくても、本当は自分自身でも知っています。

私の魂を震えさせた正体はそれかも知れません。

自分の内側にある自分を外側へ出して、自己認識させてくれる媒体になるものが
  刀
ではないかと思います。

 もし真剣を持って
   怖い、恐ろしい
と感じるのは、刀その物ではなく、刀を媒体として外界へ姿を現そうとする自分自身です。

 刀を手に持って思うのは、
  自分や他人を傷つけるかもしれない
でしょう。

でも刀には意志はありません。

人間が動かさなければ、永久に動かないのです。

手に持った時に感じているのは、
 自分がこの刀で物や人を傷つけるかもしれない
 事故や過失ではなく、傷つける衝動になるかもしれない
ということではないでしょうか。

 だから刀を通じて現れる自分自身を乗りこなす修練を積む必要があるのです。

 私自身はまだまだですが、刀を扱うことで、
  絶対に他人や物を傷つけない自分
  抜刀すれば如何様にも目的に沿って截れる自分
が現れた時こそ自分自身に恐怖することなく、自己確立、安心立命が出来ると思います。

 そうして日常で認識出来ない自分を発動させることによって、
   使わずに使う
境地に辿りつけるのでないかと考えています。



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by shinonomeaiki | 2018-04-16 06:55 | 試斬 | Comments(0)

第五十三回研究会稽古メモ

S代表からの稽古メモです。

今回の稽古メモです。宜しくお願い致しますm(_ _)m


〈稽古メモ〉
下段八勢
①第一 相架け 順
②第二 相架け 逆

③制剛流 1本目〜3本目

下段八勢
④第一 相架け 順
⑤第二 相架け 逆
⑥第五 捍足止順(アシヲフセギトメ ジュン)
※右足内側を打ってくるのを順勢で防ぐ
⑦第六 捍足止逆(アシヲフセギトメ ギャク)
※左足内側を打ってくるのを逆勢で防ぐ
⑧第七 捍足流逆(アシヲフセギナガシ ギャク)
※左足外側を打ってくるのを逆勢で防ぐ
⑨第八 捍足流順(アシヲフセギナガシ ジュン)
※右足外側を打ってくるのを順勢で防ぐ

①② 二天一流や細身の木刀にて
③居合刀、模擬刀にて
④〜⑨ 袋撓にて


今回の研究会では宗匠より下段からの稽古を御指導頂きました。
新しく学ぶ動きや間合い、拍子で戸惑いもあったと思いますが、今迄稽古した体の中を伸ばす等の体内操作を基に、相手の動きに連れ随って後出しジャンケンで勝つことやここしかないという太刀筋を炙り出すということは共通しています。
技の名前は備忘のため一応記していますが各々稽古、研究をお願い致します。
宗匠及びご参加頂いた皆様、今回もありがとうございました。

世話役です。

代表が書かれている通りです。

宗匠のセンタリング呼吸法が最も発揮される稽古ではないかと思います。

下段八勢

何故下段なのか?
使えない拍子とは。

表 四勢 上上、上、中、下
裏 四勢 上上、上、中、下

無刀捕へ

非常に体系化されて分かり安かったです。
今月も宗匠ありがとうございました。


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by shinonomeaiki | 2018-04-12 19:25 | 研究会 | Comments(0)

東雲道場は、合気修得を志す人の稽古場であり、このブログは、その人達のために稽古内容を記録化する目的で開設しました。
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